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【洒落怖】浄化槽の埋設工事

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560 :本当にあった怖い名無し:2011/11/08(火) 20:34:22.76 ID:rkFQaqqy0
今から15年くらい前かな。
当時、親戚が水道設備を営んでいてそこで短期バイトしてた俺は、
他県のある村というか、住宅が数十棟ぐらいしかない小さな集落みたいな感じの一画にある一軒家に、
社長(親戚)、社員A(社長の息子)、社員B、俺の四人で浄化槽の埋設工事に行ったんだ。

で、午前中は浄化槽を埋めるための大きな穴を掘る作業して、
施工主は留守で10時になったから、皆で休憩のために現場近くの小川に横一列に腰掛けて、
買ってあった缶コーヒー飲んでたんだ。

皆で談笑してると、社員Bが穴掘ってる時に小さな動物の骨がたくさん出てきたので、
ペットの埋葬場じゃないかなんて話してたら、後ろから木の棒みたいのが尻に当たる感触がしたんで振り向いたら、
パッと見20~30歳ぐらいの小太りの男が、鎌持ってこっち見て立ってるわけよ。
で、下見たら俺に当たったのは棒じゃなくて錆びきった鎌で、
それ見て頭来て「何してんだ!てめえ!」って叫んだわけね。
小太りの男が一瞬ビクってしたあと、また持ってた鎌投げつけて来たのよ。
男と俺たちの距離は8mぐらいあって、錆びてる鎌とは言えあきらかに危ないし、
知的障害者かもと思ったけど、そのまま黙って立ってたから近寄って「なんなんだよ!」って怒鳴ったのよ。

そしたら騒ぎを聞きつけた近所の婆ちゃんが出てきて、「その子は許してあげて」とか言うのよ。
婆ちゃんの話を聞くと、その男はやっぱり知的障害者で、
集落から少し離れた場所に母親らしき人と住んでいるとの事だったが、
母親らしき人と伝えたのは、婆ちゃん自身も男と一緒に歩いてる女の人をたまに見かけるだけで、
挨拶しても喋らないからわからないとの事だった。

「怪我もなかったし穏便に済ましてやろう」と言う社長の一言で、その男は開放され帰って行った。
知的障害とは言え、鎌投げられて殺されかけたかもしれない俺は納得はいかなかったが、休憩も終わり仕事に戻った。
ちなみに落ちてた鎌二本は、また投げられたら危ないから、浄化槽と一緒に埋めようと言う事にして拾っておきました。

561 :本当にあった怖い名無し:2011/11/08(火) 20:34:45.69 ID:rkFQaqqy0
で、午前中の仕事が終わり昼飯を食べて、
午後2時ぐらいだったか穴も掘り終わり、いよいよ浄化槽を埋めようとした時、また男が現れた。
しかも今度は、婆ちゃんが話していた母親らしき女も一緒に。
謝りにきたのか?と思ったけど、二人とも黙って立ってるだけで、現場の一軒家に入ってくる様子はない。
女は不気味な雰囲気を出していたのよ。
それもそのはず、右手は男と手を繋いでいるが、左手に抱えていたのは灰色の毛が生えた動物、しかも首ないの。
最初人形かと思ったけど、気づいたときはゾっとした。

でも、作業の邪魔をするわけでもなく一軒家の外から黙って見てるだけなので、
気にせず作業を続けようってことで、埋設する浄化槽を吊り下ろすためにロープを掛けてたのよ。
作業中は、あの首無し動物でも投げられたら気持ち悪いな、なんて気が気じゃなかった。

で、何事もなく浄化槽を埋設し終わって、余った土をトラックに乗せてたら、
土の中から社員Bがまた骨見つけたのよ。動物の頭蓋骨。
「何の頭蓋骨かわからないけど、猫っぽいし、魚っぽいし、でもサイズ的に人間じゃないね」
なんて言ってたときピンと来た。
「これ猿だ・・・」
そこでみんな、さっき女が抱えていた首無しの動物を思い返しまたゾッとした。
ちなみにその時はもう二人は辺りにいなかったのでなぜかほっとしたのを覚えている。
頭蓋骨は気味が悪いからトラックに積まずに小川に捨てておいた。

562 :本当にあった怖い名無し:2011/11/08(火) 20:35:09.86 ID:rkFQaqqy0
で、埋設工事が終わり、二人に出くわす事もなく無事に帰ったわけですが、
それから何ヶ月か経ったときに社長と話す機会があって、
「あの時の工事気持ち悪かったっすねw」なんて話してたら、
社長が工事後、施工主に聞いた話だと、あの二人は親子ではなく姉弟らしく、
近隣の住民もいつから住んでいるのか知ってる者は少ない、との事だったらしい。
施工主の家に埋まっていた骨はやっぱり猿だったようで、
施工主が庭で発見した猿の首を処理に困って、埋めておいてあったそうだ。
施工主の家には度々動物の死骸が投げ入れられていたそうで、
昔警察に相談したところ、犯人は姉弟で、姉妹の母親が泣いて謝ったので、二度とさせない約束で許したそうです。

まあ、不気味な姉弟の話でしたが、話の途中で一番驚いたのは、
姉弟の母親が「その子は許してあげて」と言ったあの近所の婆ちゃんだったことです。
なんで自分が母親だって事を俺たちに正直に言わなかったのか、腑に落ちない話でした。


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