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【洒落怖】晴れた空を見上げる姪っ子

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275 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/06/13 03:22
もう15,6年前の話なんだけど。
うちにはネコが二匹いて、離婚で戻ってきた姉の娘がハイハイしながら
よく追っかけていた。
年よりネコの方は昔から子供嫌いなのでしっかり逃げていたけど、
ワサビという名前の若い方のネコの方は性格が鷹揚で、赤ん坊が寄ってきても
さほど嫌がらなかった。
奴は奴なりに、「うちの家族でオレよりちっちゃい生きもの」として
面倒みるほどじゃないけど受け入れてるふうだった。
やがて姪っ子も歩き始め、言葉が遅いなりに単語を発するようになった頃、
ワサビが急性腎不全であっという間の病死。
遺体はペット霊園で火葬して、そのまま納骨した…んだっけか? 
まあとにかくそれからひと月くらい経ってたかな。
家の二階に通じる階段の突き当たりが窓になってて、いつの間にか姪っ子が
階段昇って(危ないなァ…)その窓から晴れた空をジッと見上げていた。
私と姉が「なに見てるの?」と聞くと、姪っ子は青空を指さして
「アチャビ! アチャビ!」とよく回らぬ舌で嬉しそうに叫んだ。
つられて私達も空を見る。
そこには雲ひとつない初夏の天空が、小さな窓を青く染めているばかり。
姉と私は、思わずつぶやいた。
「…子供には見えるのかな」と姉。
「そうだね。見えるんだろうね」と私。
それから二人で、申し合わせたようにワサビの青い瞳と同じ色した
空へ向かって合掌したのでした。

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