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【洒落怖】淵の深みに、一抱えもある木箱が沈められていた

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369 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ sage 2011/07/27(水) 19:49:29.70 ID:U9F3WRR/0
昔馴染みの話。

山間の実家で暮らしていた頃、彼はよく川で泳いでいたという。
ある夏の日、友人と連れ立って、普段は誰も行かない淵の方へ泳ぎに行った。
楽しく泳ぎ遊んでいる内、友人の一人が奇妙な物を見つけた。

淵の深みに、一抱えもある木箱が沈められていた。

一体何の木で作られているのか非常に重い代物で、皆で苦労しながら引き上げてみた。
鉤を引っかけ止めるだけの単純な蓋。鍵は掛かっていなかった。

開けてみると、中には胡瓜がぎっしりと詰められていた。
瑞々しくてよく冷えている。

誰かが「もしかするとこれは河童のものじゃないか」と言い出した。
「河童の金庫っていうところか」
「どうせならもっと良い物を入れておいてほしいよな」
そう軽口を叩き合いながら蓋を閉め、元の場所へ沈め直したという。

「何故元に戻したかって? 盗っちゃ河童に悪いだろ」
何でもないような調子で彼はそう言った。


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