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【洒落怖】震災後のコンビニ怪談

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1238 :ボム吉:2011/04/10(日) 00:32:00 ID:z6F4IcmMO

すみません投稿させてもらいます。
今年の三月、東北地震があった日の話です。

僕の住んでいるところは結構震源に近いので、それなりの被害を受けました。
ちょうど地震が起きたその時間、僕はコンビニでバイトをしていました。
ニュースであったようにコンビニに長蛇の列が出来て、手元が見えなくなるまで必死に電卓で精算しました。

店を締め切った頃にはすでに午後七時を回っていました。
停電しているので店内は真っ暗です。
月明かりでもあればだいぶ違いますが、その日に限って外は猛吹雪。
店の中はすっかり冷え込み、強風で窓ガラスはガタガタと揺れています。
でもこれで帰れる・・・・やった・・・・。と僕がホッとしたのもつかの間、店長がこんなことを言いました。

「じゃあ○○君と主婦子さん、店はお願いね」

えっ?帰れないの?
僕は驚いて店長に聞くと、荷物が来るかもしれないから夜の十時まで店にいてね。と言います。
正直早く帰りたかったんですが、店長に逆らうわけにもいかないので僕は渋々承諾しました。

その日の夜。
僕たちは真っ暗な事務所の中でじっと時間が過ぎるのを待ちました。
隣にはバイト仲間の主婦子さん。
自分の手元すら見えない暗闇の中、沈黙が続きます。
これが仲の良い奴となら会話も弾みますが、普段彼女とはほとんど話さないのでなんとも居心地の悪い空が流れました。
主婦子さんも同じように感じているのか、時折携帯を確認しては心配そうにため息をついています。
僕はこの空気を打破しようと、彼女に話し掛けました。

すみません続きます。

1239 :ボム吉:2011/04/10(日) 00:39:38 ID:z6F4IcmMO
すみません続きです。

僕はこの空気を打破しようと、彼女に話し掛けました。

「暗いですね」
「そうね」
「暗いコンビニってなんか怖いですよね」
「そう?」
「夜の校舎とか怖くなかったですか?小学校とか中学校の時」
「あぁー、怖かったね」
「・・・・・・」

「なんか怖い話ないですか?」
「えっ?」
「怖い話」
「好きなの?」
「えぇ、まあ・・・・。フヒヒッ」
「そういえば君、社員の舘岡さんとよくそんな話してたよね」
「そうなんですよ」
「怖い話かぁ・・・・」
「そんなに怖くなくてもいいですよ」
「・・・・それなら少しあるかな。私が小さい頃の話なんだけどね、」

というような流れで怖い話を聞きました。
そんなに怖くないって前置きだったんですけど僕にとっては結構怖くて、
それ以上に主婦子さんの豊富な霊体験に驚きました。
そして二つ目の話が終わり三つ目の話の途中の時、不思議なことが起こりました。
突然、売り場の方から

コンコン

という音が聞こえました。
ガラスをノックした時のような音です。
誰か来たのかなと思い僕がイスから立ちあがると、主婦子さんが

「行かなくていいよ」

と僕を制止しました。
誰か来たかもしれないのにどうしてそんなことを言うんだろう。
僕は不思議に思いましたが、音を無視するわけにもいきません。
僕は「ちょっと行ってきます」と売り場に出ました。
携帯のライトを照らしながら店内を見渡しますが、誰もいません。
音の原因も探りましたが特に異常は見当たりませんでした。
まぁ、風で飛んできた物がガラスに当たったのかなぁーぐらいに思って僕は事務所に戻りました。

「なんもなかったっす」

僕が言うと、主婦子さんは「そう」と一言だけ言いました。

すみませんもうちょっと続きます。

1240 :ボム吉:2011/04/10(日) 00:42:47 ID:z6F4IcmMO
すみません続きです。

「なんもなかったっす」

僕が言うと、主婦子さんは「そう」と一言だけ言いました。
それから怖い話を再開して数分後、また売り場の方から

カッシャーン

パコーン

という音が。
今度はなんだと思い向かうと、お菓子の箱が床に落ちていました。
さっきまで落ちていなかったのに。
余震でもあったのかな?
僕はお菓子を棚に戻して事務所に戻りました。

「なにかあったの?」
「なんもなかったっす」

さっきと同じような会話をして話を戻すと、またすぐに

ガラガラガラガラ

という音が聞こえました。
クソッ!なんだよもう!と再度売り場に出ると、今度はアイスを収納してあるボックスが開いています。

僕は震える手で取っ手を掴んで閉めました。
ノック音とお菓子が落ちたことはなんとか説明出来ます。
しかしこれはどう考えても無理です。
アイスの収納ボックスは常に閉まってあるので、誰かが触らない限り開きません。
勝手に開くなんてありえないんです。

(ないないない!これはないわ!)

僕は軽くパニックになりながらダッシュで事務所に戻りました。
ハァハァと荒い息遣いの僕を気にする様子もなく、主婦子さんはしれっと「今度はなに?」と言います。

「え、えーっと・・・・アイスのゴンドラが開いてました・・・・」
「そう」
「はい・・・・へへへ」

僕が笑って誤魔化そうとすると、彼女はこんなことを言いました。

「幽霊がやったんじゃない?」
「えっ?」
「だってほら、怖い話していると幽霊が集まってくるって言うじゃない」
「・・・・まさかぁ」
「いやいや、本当に」
「・・・・・・」

ありえない。
そう頭では思いましたが、言葉にすることは出来ませんでした。
店内は相変わらず真っ暗です。
僕は主婦子さんの声を聞くだけでどんな表情をしているのか分かりませんが、
何故か笑って喋っているということはだけ分かりました。
こんな状況なのになんで彼女は笑っているんだろう。
僕は正直、ポルターガイスト現象よりも主婦子さんの方が怖かったです。
なんか、「いつもの彼女じゃない!」みたいな。

僕はあの時すごい怖かったんですけど、文章にするとあまり怖くないですね。
すみません、終わりです。

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