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【洒落怖】エレベーターと少年

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1111 :ボム山:2011/01/03(月) 23:00:22 ID:.Q85mvMoO
すいません、もう一つ投稿させてもらいます。

僕が小学四年生の頃の話です。
当時僕の村では忘年会行事があり、年末になると村の人間総出でホテルに泊まりに行ってました。
(十世帯程しかない小さな集落なんで)

その年は海沿いにある小さなホテルに泊まることになりました。
夜、大宴会場で食事を終えた僕はバカ騒ぎしている大人を尻目に、まだ五歳の妹の手を取り部屋に戻ろうとしました。

そして来た道をまっすぐ引き返したのですが、僕がバカなのか、それともフロア全体に響くカラオケ声が僕の三半規管に作用したのか、まったく知らないところに出てしまいました。
従業員通路のように簡素な廊下。
そして目の前にはエレベーター。

これは乗るしかないだろ。

そう思った僕は、妹の手を引っ張って乗り込みました。
そして目的の階に到着し扉が開いた瞬間、僕は自分の目を疑いました。

すいません続きます。

1112 :ボム山:2011/01/03(月) 23:04:46 ID:.Q85mvMoO
すいません続きです。

そして目的の階に到着し扉が開いた瞬間、僕は自分の目を疑いました。

そこには、ただ闇が広がるばかり。
明かりの一つも無い空間があったのです。

(な、なんだこりゃあ・・・)

とガクガク震えながら一寸呆然としていましたが、
しばらくして目が馴れると、それが明かりの消えたホテルの廊下だと分かりました。

.

月明かりにうっすら照らされた廊下を眺めると、その状況の異常さに背筋がゾっとしました。
作りからして客室のあるホテルの階なのですが、通路には机や座椅子などが山ほど積まれていました。
それこそ人の通れる隙間が無いくらい、端から端までビッシリと。
そしてなにより不気味に思ったのが、その家具の隙間からこちらをジっと見つめる少年の存在でした。
おそらく僕と同じぐらいの歳の少年は、まばたきもせずにこちらを見つめているのです。
状況から考えるにどう見てもホラーなのですが、当時の僕はまったく彼を疑わず、あろうことか迷子仲間と認識し

(あの、乗ります?)

というようなテンションで会釈しました。
しかしまったく反応を示さない少年に痺れを切らした僕は、彼の手を取ろうとフロアに足を踏み出そうとしました。
しかしその瞬間、先程まで後ろで押し黙っていた妹がすごい力で僕の服を引っ張ったのです。
その時初めて僕は

(あ、これなんかヤバイかも・・・)

と思い、ばつが悪そうな顔で

(すいません、僕たち先に行きますんで・・・)

と少年に会釈してエレベーターの閉ボタンを押しました。
帰りはすんなり部屋まで戻れました。

今考えると、あそこはたぶんホテルの旧館なのではないかなぁと思います。
最近妹にこの出来事を覚えているか聞いてみたところ、まったく知らないとの答えが返ってきました。
あんまり怖くなくてすいません。
終わりです。

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