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【洒落怖】何だ、知らなかったのか

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961 名前: オナ仮面 04/07/15 00:24 ID:JBI73IFb
大学生の男女4人組が夏休みの最後に思い出作りをしようとキャンプをした。
もう9月も終わりに近く、人は全くいなかったため
彼らは最高の場所にテントを張ることができた。

以後、この4人をA男、B作、C子、D美と呼ぶ。

バーベキューの準備をし、4人は乾杯した。
あたりも暗くなり彼らは花火をして遊んだ。
しばらくそうして遊んでいると
「ちょっとションベン行ってくらあ」
とB作が言って席を立った。

962 名前: オナ仮面 04/07/15 00:25 ID:JBI73IFb
それから3人で飲んでいたがなかなかB作が帰ってこない。
「あいつ、酔って崖から落ちたんじゃねえの?」
と初めのうちは冗談さえ出ていたが、
30分も立つと流石にみんな心配しだした。

「あたしちょっと見てくる」
そう言うとC子は暗闇の中へ走り出した。

10分くらいたっただろうか…
B作も、C子も戻ってこなかった。
いくらなんでもこれはおかしい、と感じたA男はD美に
「俺は今から2人を探しに行く。お前は今から山を下りて警察に知らせろ、いいな?」
と言うと、ライトを片手に森の中に消えていった。

963 名前: オナ仮面 04/07/15 00:26 ID:JBI73IFb
D美は言われた通りにはしなかった。
A男が2人を連れて戻ると信じていたし、何よりも怖かったから。

1時間、2時間…時間は経っても3人は帰ってこない。
この広いキャンプ場に私1人ぼっち…
そう考えただけでとてつもない恐怖が襲ってきた。

ふと、D美はこのキャンプの計画をしていたときのことを思い出した。

964 名前: オナ仮面 04/07/15 00:26 ID:JBI73IFb
3週間前、4人は大学の喫茶店でこの話をしていた。
するとB作がこう言い出した。
「俺らが今回行くキャンプ場、実は隠れ心霊スポットなんだぜ。
昔、そこには城があったんだ。だけど、敵国に攻められてな、遂に落城しちゃったんだ。
それでその際城にいたやつは皆殺しにされたらしいぜ?な、行く価値ありだろ?」
するとC子が
「知ってる知ってるwあとね…その落城した日にその山に登ると
生きて帰れないんだって!!」
と怖い顔で言った。
D美はよくある話だと、その時はたいして気に留めなかったのだった。

「そうよ、みんなして私をからかってるんだわ…絶対そうよ」
そう自分に言い聞かせ、D美は3人を探しに出かけた。

965 名前: オナ仮面 04/07/15 00:29 ID:JBI73IFb
暗い森の中、D美は1人さまよい歩いた。
しかし探せど探せど3人は見つからない。
何時間も歩いたが誰もいない。

だんだんとあの話が真実味を帯びてきた…

D美は山を下りることにした。
ふもとまでは一本道…足取りも次第に速くなった。

だが道を下ったその先は、
あのキャンプ場だった…

「何よ…これ」
D美は混乱しながらもまた同じ道を下り始めた。
「こんなのありえないわ、どこかで道を間違えたのよ」

966 名前: オナ仮面 04/07/15 00:30 ID:JBI73IFb
数分後、D美はまた同じキャンプ場に出てしまった。
山は彼女を許さない。

「もうこんな山嫌だ…お願い…早く出して」
D美はもう完全に錯乱していた。
そしてテントの中に戻ると
「これは夢よ…これは夢よ…」
そうブツブツ呟きながら身体を丸め、うずくまった。

ほんとうに静かな夜だった…

次の朝、テントの周りがざわつき始めた。
D美が恐怖に身を強張らせた。
だんだんとざわつきは大きくなっていった。

967 名前: オナ仮面 04/07/15 00:31 ID:JBI73IFb
「おーい、こっちです」
それは人声だった。
「あ~あこりゃひどいな」
何人もいるようだった。

いきなり、テントが開いた。
「ひっ」
とD美は悲鳴を上げたが、次の瞬間には安堵の表情をしていた。

その声の主は警察官だった。
「君、ここで何をしているんだ!?」
D美がテントの外へ出てみると他にも警察の関係者達がいた。

968 名前: オナ仮面 04/07/15 00:32 ID:JBI73IFb
そのうちの1人、刑事と思われる人がD美に近づいてきた。
「女の子がこんなところでなにしてんの?」
D美はまだ恐怖が残っていたのか少ししどろもどろながら
昨夜の出来事を説明した。

刑事は話を聞きながら怪訝そうな顔をして
「じゃあ、あれは何だ?」
と言って、顔を上にやった。

視線の先を見たD美は失神した。

3人はテントの、真上の木の枝に首を吊って、自殺していた…

刑事はD美を見やってこう呟いた。

「…何だ、知らなかったのか」            糸冬

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