シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【洒落怖】水門にて

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

563 @スザキ@ New! 2005/09/07(水) 17:37:26 ID:Tewz+/YX0
これは4年前の夏に実際に経験した、
とても不思議な出来事です。

祖父の家は家屋の解体業を営んでおり、
そこにはYちゃんという従業員がいました。

僕の自宅と祖父宅は、徒歩1分ほどの所にあり、
母も事務方の仕事を手伝っていたので、
幼稚園や学校から、直接祖父の家に帰っていました。

子供の頃はよく従業員の人たちに遊んでもらったりして、
もちろんYちゃんもその中にいました。

564 @スザキ@ New! 2005/09/07(水) 17:38:37 ID:Tewz+/YX0
中学生になってからはバレー部に入部したので、
祖父宅に行く事も少なくなりました。

それからしばらくすると、Yちゃんの持病が悪化し、
仕事を辞めざるを得ない状況になり、
50歳ぐらいで独身、
身寄りも無いYちゃんを気の毒に思い、
会社の寮に住まわせていたそうです。

それからまた数年の時が過ぎ、
僕も社会人になると、Yちゃんの存在も
すっかり薄れていました。

565 @スザキ@ New! 2005/09/07(水) 17:39:26 ID:Tewz+/YX0
そんなある夜心霊スポット特集を見ていると、
自宅近くの川にある巨大な水門が
心霊スポットとして紹介されていました。

数人の霊能者がココはかなりキケンだ!と言っていたので、
オカキティの僕は数日後、
地元の友達4人と早速行ってみる事にしました。

そこは川の真ん中ほどに浮島のような物があり、
土手からその島に架かる歩道橋(?)の横に水門がある、
といった造りでした。

慰霊碑こそあるものの、
意外にも怖いという印象はなく、
むしろ都会の喧騒から離れ、静かで、
吹き抜ける風が心地良く感じました。

一通り探索を終えると、
僕たちは川に沿うように、
横一列になって雑談を始めました。

『あんまり怖くなかったね』などと話しながらも、
『帰りは絶対に振り返らず
安全運転をしないと必ず事故に遭う』
と霊能者が言っていた忠告を頑なに守り、
無事それぞれの家に帰りました。

566 @スザキ@ New! 2005/09/07(水) 17:40:07 ID:Tewz+/YX0
僕は帰ってすぐ寝ましたが、
夢でうなされて目覚めました。

夢の内容は、先ほどの現実とほぼ同じでした。
夢の中でも、同じメンツで、同じ場所に行き、
同じ行動を取っていました。

一通り探索が終わり、土手に横一列になって雑談していた時、
一番右端にいた僕が、左端の友達に話を振り、
そちらへ顔を向けると、端にいるはずの友達の隣に、
人が座っているのが分かりました。

それに気付いたと同時に、その人が屈んで僕を見ました。
長い黒髪で、赤いワンピースを着た若い女性で、
全身ズブ濡れでした。

同時に全員で叫びながら猛ダッシュで逃げました。
逃げ切ったぐらいで夢の場面は変わり、
息を切らしながら、また土手に横一列。
今回はより水面に近くなっていました。

ホッとしたのも束の間、
突然川の中からガバっと
Yちゃんがむくんだ顔で這い出して来ました。
『Sく~ん(←僕)..苦しい~よぉ~…』
と、ホフク前進で近付いてきて、
腰を抜かしながらもYちゃんを
川へ蹴落としたところで目が覚めました。

567 @スザキ@ New! 2005/09/07(水) 17:41:15 ID:Tewz+/YX0
翌朝早くに祖母が慌てた様子で電話を掛けてきました。
警察まで送ってほしいと頼まれ、
何があったのかも聞かないまま
急いで向かいました。

用件を聞いて驚きました。
なんとYちゃんが入水自殺をしたとのこと。

すぐに警察署に向かうと、担当の人が
『同時に身元不明の女性も上がったのですが、
お心当たりありませんか?』と。

更に
『特徴は10代~30代の黒い長髪の女性で、
発見された時は赤いワンピースを着ていました』
と付け加えました。

ちなみにその後の調査で、
Yちゃんと女性は、赤の他人だということがわかりました。
当然僕もそんな人を見たことがありません。

それだけでもゾッとしましたが、
発見された場所は例の水門だと聞いて、
震えが止まりませんでした。

僕たちが実際に水門を訪れた時、
2人は既にその辺りに沈んでいたのですから。

2人のご冥福をお祈りいたします。
長文駄文失礼致しました。


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク