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【洒落怖】少女の叫びは届かない

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友人から聞いた話。

ある若い男性二人組が心霊スポットで有名な山にドライブに行った。
しかし何も起きないし真っ暗だった空も段々と白んで来たので
今日は帰ろうという事になった。
山道を走らせていると助手席に座っていた友人が青ざめた顔で
バックミラーを指差し「見ろ…!」と呟いた。
その友人のただならぬ様子に怯えつつもバックミラーを覗くと
まだ遠くの方ではあるが確実にこの車を追ってきている少女の姿が…
慌ててスピードを上げようとするが運悪くぬかるみにはまってしまい立ち往生。
どんどんと近付いてくる少女の姿。

「おいっ早く出せよっ…!!」

「分かってるよっ…!」

「………すけて」

少女は声が聞こえる程に近付いてきている。焦る二人。発進できない車。
少女との距離を見ようと振り返ると少女はすでに
ガラスにべったりとはりつき必死の形相で二人を見ていた。
「助けて…!!」と叫びながら………

「う、うわぁぁあああ…!!!」

そう大声で叫んだ時だった。
ようやくぬかるみから抜け出す事ができたらしく発進する車。
突然発進した車に弾かれる様にして倒れる少女。
少女が起き上がり追いかけてくる姿が見えるがどんどんと距離は離れていく。

少女の姿が見えなくなった所でほっと胸を撫で下ろす二人。
その日はとりあえず気分も悪いのでそれでお開きにする事にした。

.

あれから特に何事もなく数日が過ぎたある日の事だった。
あの日運転席に座っていた男が部屋で寛いでいると、
同行していた友人から携帯に着信が。
「おぉ、どうした?」といつもの調子で携帯に出る。
「テレビつけてみろ!!」挨拶もなしに突然テレビをつけろと言う友人に
気分を害しつつも、言われた通りにテレビをつけた。
「つけたけど…何?」友人に尋ねると
とにかくニュース番組にチャンネルを合わせろと言う。
ニュース番組を探す為にパチパチとチャンネルを替えていると
画面にどことなく見知った森が写し出された。
「これって…」
「ああ、そうだよ!先週見に行った山だよ…!」携帯の向こうで叫ぶ友人。

そのニュースが報じている出来事とはこうだった。
その山で少女の遺体を発見し身元を確認した所、
一月前に捜索願いが出されていた少女だった事。
恐らく、犯人はまだ見つかっていないが誘拐事件に巻き込まれたであろう事。
そして……

「少女の遺体は死後一週間経過しており―…」

写し出された少女の生前の写真は紛れもなく
あの日自分達に助けを求めた少女の物だった。
そして、自分達があの山に向かったのも丁度一週間前……

「じゃ、じゃぁあの女の子って…」

死後直後の少女の霊であったのか、
それとも殺される直前自分達に助けを求めた少女の生前の姿だったのか…
もし生きていた少女だったとすればあの時助けていればまだ幼い彼女は……

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