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【洒落怖】入口と出口どっちがやばい?

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もう7年くらい前かな、俺はその時丁度大学の冬休みで実家に帰ってた。
俺の実家はかなりの田舎にあって、四方を山に囲まれた盆地で冬になるとかなりの雪が降った。
そんな雪の中、俺は友人の成さんと少し遠い町までスロットのイベントに出かけた。
当時は、スロット全盛期で彼とはいろんな店にイベントを見に行ったりして
「あの店はダメとか、ここけっこうでてる」等と、話してた。
大学が一緒だったしなにかにつけては兄貴(俺の双子の兄貴、今回は関係ないので説明はありません)と一緒に遊びに行ったものだ。

その日は、出る店のイベントと言うこともあって俺たちは勝った。
一人6~7万くらい勝ったと思う。
その分、閉店まで粘ったので時間は遅くなり飯を食べて、少しゲーセンによったらもう夜中の1時を回っていた。
「成さん、眠くなってきたしそろそろ帰らない?」
「ん?あ~もうこんな時間かぁ・・じゃ帰ろっか」
俺が眠いと言ったので成さんの運転で帰ることになった。
パチンコ屋があるのが、実家から大きな県道を通って一時間半くらいかかる場所だったので
家に着くまでに寝てしまいそうだなぁなんて思いながら助手席に座ってた・・・
すると運転してた成さんが
「そういえば、旧道って知ってる?」
と、聞いてきた。もちろん旧道のことは聞いたことがある、実家のある街からここまでの山をほぼ直線で越えてくる道で30分くらいでこれる道だ。
「あぁ、知ってるよ山道のほうだよね?」
「そうそう、そっちから帰ると早いんじゃなかったっけ?」
「うん。30分くらいらしいよ。でも、たしかあそこって出るとかって話なかった?」
「でるのかぁ・・でるねぇ・・・う~ん行ってみていい?何も出なかったら早く帰れるしどう?」
「ん~・・いいよ。俺あんま信じてないし、でもちょっと雪積もってるし山道きをつけてね」
成さんは、了解~と言うと県道を右に曲がって旧道に向かう道に入った。
俺は、あんまりそういうことを信じてなかったので
深く考えずに成さんの提案に賛成した。

車は、雪の降る暗闇の中を進んでいる
周りは真っ暗な林で窓の外を見てると今にも木の影からなにか飛び出してきそうだ。
俺は、うとうとしながらもぼ~っと窓の外を見ている
流れているラジオをBGMにしながら暗い静かな雪道を進んでいく。
車が、一車線のトンネルがある道曲がろうと右折した瞬間俺はゾクッとした鳥肌がたち、全身の毛が逆立ったそして思った・・怖い
なんで?周りにはなにもない、なにが怖い?俺はしきりに周りを見る右を、左を、後ろを、そして前を見たとき気づいた
この闇が怖い、この先にあるなにかが怖い、なにかある。俺はすぐ成さんに言った
「ちょ、ここやばくない?なんか鳥肌とかすごいんだけど。」
そう言って成さんを見る、成さんは前を見ながらこう言った
「あ~俺もなんかゾクゾクする・・同じこと思ってたんだ」
そうは言うけど成さんに引き返す様子はない、車は速度を落とさずに走り続ける
「え?引き返さないの?かなりやばそうな感じするんだけど」
思わず聞いてしまった。普通やばいと思ったら引き返すと思ってたのに全く引き返す気配がないので俺は意表をつかれ慌てた
「ん~ここまで来て引き返すのもなんかあれだし、それにちょっとなにがあるか気にならない?」
いや~ならないよ!!ならないならない!!!なに言ってんだって思ったけど言っても意味はなさそうだ・・
「・・・じゃ目閉じてていい?俺は、成さんを信じて目閉じてるから任せるよ?」
「了解~じゃあちょっと行ってみる」
成さんがそう言ったので俺は座席を倒し目を閉じた、成さん怖くないのか・・・
車はしばらく順調に走る、嫌な感じが近づいてる気がする夜の静かな暗闇に何がいるのか確かに気にはなる。
でも、最初はもっと軽めがよかったなんて思ってみるいくらなんでもこれはきつすぎだろだんだんゾクゾクが増してくる・・
「あっトンネルだ・・」
成さんがトンネルに着いたことを教えてくれた。狭いくて短いトンネルで車一台が通れる幅だけがある。
「早く抜けちゃおうよ・・成さんGO-」
俺は、早くこのゾクゾクから解放されたくて成さんにGO-サインをだした
「了解~」

.

車はトンネルに入る、普通に行ったら30秒程で終わるトンネルだ、俺は目を閉じながらもトンネルの中を走る音を聞いていた
すぐ終わるはずのその音は終わらない、あれ?おかしいな・・もう大分走ってる気がするけどまだか・・長いぞ・・・
「成さん、トンネル長くない?」
目を開けたくなくて成さんに聞いてみる
「長いね・・ずーっと向こうまで続いてる後ろはもう出口が真っ暗で見えないかな」
「・・・・え?」
そういった時車が止まった。え?え?成さぁぁぁあんんなんで止まる、なんで止まるんだ・・頭の中はパニック状態
成さんが言う
「あ~なんか人みたいなのいる、ゆらゆらしてる・・どうしよ後ろ出口見えないし・・バックして戻れるかな・・・どう思う?」
どう思う?って言われても、人みたいなの?人じゃないの?誰か散歩してるとかじゃないの?そう聞いてみたいけどありえないか・・
こんな時間にありえないか・・でも、もしかしたら・・
「え?人みたいなのって人じゃないの?この辺りの人とか?雪でゆらゆらしてるように見えてるだけじゃ?」
「ん~人みたいだけど絶対違うかな・・ぼや~ってして薄い感じうわ~鳥肌やばい」
そう言われると俺の鳥肌もかなりやばい、もうかなりパニクってる俺は思わず言ってみた
「後ろ何も見えないなら前の出口行くとか?いっそ突っ込んでみるとか・・・」
以外な答えに成さんも驚くかと思ったら
「んーそれしかなさそうかなぁ・・・確かここってトンネル出てすぐにカーブだったよね?」
「は?え?まじで突っ込むの?バックは?確かにでてすぐはカーブだったけどまじで?」
「んーだって、前もやな感じするけど俺後ろの方がかなりやな感じするから、ごめん出てすぐハンドル切ってブレーキ踏むから滑るかもしれないからちょっと掴ってて」

そう言うと、成さんはギアを入れ一気に加速する一瞬ゾクリとする、そう思った瞬間車が回る
もう何がなんだか分からない、俺はもう目を閉じて座席に掴ってる二回ほど回って車は止まった。
「ふう・・助かったかな?もう目を開けて大丈夫だと思うよ」
成さんにそう言われて恐る恐る目を開けてみる・・フロントガラスに雪が降ってるのが見える
「トンネルでた?」
「うん。ふぅ~ゾクゾクも直った?」
そう言われるとさっきのような感じはない、そのかわりすごい汗をかいてることに気づいたこれが冷や汗っていうのかな・・
「直ったかな、いや~まじびびったねぇ・・とりあえず帰ろうか」
「いや~ごめん、まさかこんなことになるとは思わなかった。俺もびびったよ」
「え?成さん全然びびってなかったような・・」
「いや~びびってたよ。ほら」
そう言って手のひらを見せてくれる。手のひらはすごい汗をかいてるのが見てすぐ分かる。
「おお・・すごい汗だ・・・」
成さんは、ねっと言って車を走らせた。帰りは二人であれはなんだったのかをずっと喋りながら帰った。
しばらくして成さんが遊びに来た、成さんはあの道の事を少し調べて来てくれたようで話してくれた、
「あそこは、トンネルを掘るときに何人か死んだみたい今でもトンネルの入り口と出口にお地蔵さんが置いてあるって書いてあったよ。
で、死んだのが俺たちが入った方の出口みたい」
それを聞いて思い出した成さんが言ってたことを、
「後ろの方がやばい気がするんだよね」
そして思った・・・成さんを信じてよかった。
そんなことを思って心の中で成さんに感謝していると成さんがこう言ってきた
「よかったらまた今度どっか行ってみよう」
「え?それってパチンコとかじゃなくて?前みたいな?」
「もちろん!」
「ははは・・・行かないよ・・」

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