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【洒落怖】千切られたドアストッパー

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姉の友達という人が見える人で、その人が生涯一番怖かったと語る話。
その人(女)はそういうものが見えるんだが、いわゆる制御が利かない人で、
それまでにも見知らぬ幽霊に思慕されたりしてお払いしに行ってたりしてたらしい。

ある日、その人が風呂に入ってるとき、壁から『コンコン』という音がした。
聞き間違いか、と思っていると、同じ方向の壁からまた同じ音が聞こえる。
どうやら壁のある一点から聞こえるらしいが、いつものことなので放っておいた。

すると、その音は少しずつ大きくなっていく。
『コンコン』から『ゴンゴン、ゴンゴン』といった風に、本当に少しずつではあるが音が大きくなっている。
これは……とただならぬ気配を感じて、その人は風呂から上がり、自室のベッドに潜り込んだそうだ。

早く寝よう、早く寝よう……と何度も繰り返し念じたらしいが、音はますます大きくなる。
そのうち、気にしなければ聞こえない程度の大きさだった壁を叩く音が、眠りを妨害するほどの大きさになってきたそうだ。
しかもその音は、風呂に入っていたときと同じ、部屋の壁のある一点から聞こえてくる。

ゴンゴン……ゴンゴン……ドンドン……ドンドン……バーンバーンバーンバーン!!

しまいには拳か何かで壁を力いっぱい叩いているような音になり、
その音がするたびに部屋が激震するほどになった。
気絶するほど怖かったが、その人にはどうすることもできない。朝まで布団を被って震えたという。

そうこうしているうちにいつの間にか眠ってしまったらしく、朝になって目が覚めた。
昨日の音は止んでおり、嫌な気配もない。よかったと安心して起き上がろうとした瞬間、ぎょっとしたそうだ。

部屋のドアストッパーが、何か物凄い力でもぎ取られたかのように千切れ、自分の枕元に転がっていた。
閉めていたはずの部屋のドアは全開になっていたが、それにしてもなぜドアストッパーが?

その日、その人の隣の家に住む一人暮らしのおばあさんが風呂場で事切れているのが発見された。
そのおばあさんが亡くなっていた風呂場は昨日音がしていた方向の壁と同じ方向にあった。
さらに、あれほどの音がしていたにも関わらず、その人以外の家族は
誰もそんな音がしていたことに気がついていなかったという。

まあこんな話なんだけど、俺がその話を姉から聞いたときさ、なんかすごい嫌な気分になったのよ。
「なんでそんな音がしたんだろ?」って聞いたら姉は
「そのおばあさんが『助けてくれ』って言ってたんじゃない?」って答えたんだけど、そうかね?

いくら幽霊とはいえ風呂場で事切れるようなおばあさんにドアストッパー引きちぎるほど力あると思うか?
しかも助けがほしいならドアから入ってくる必要はないだろ? 
なんでドアから入ってこようとしたんだ?
俺にはどう考えても得体の知れないものが家を間違えて訪ねてきたようにしか思えないんだけどな。
どう思う?

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