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【洒落怖】イケメンはとにかくモテる

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俺が普通に進学していれば大学生くらいだった頃の話。(何故なら俺は高卒だから)

大学に行ってる知り合いが、サークルの合宿だったかキャンプだったかに参加していたんだが
俺はよく知らないんだが、大学のサークルのそういうのって、大抵合コンとかナンパ目的というか
逢引的な意味合いが結構あるんだと。詳しくは知らないけど。俺高卒だから。

知り合い曰く、先輩とかがなんとか苦労して男と同じ数だけの女の子を集めたんだが
それにはなんだか裏話があったらしく、女の子を集めるために大学でも有名なイケメンに
合宿に参加してもらったんだと。
俺は「部外者だろ?それはアリなのか?」って聞いてみたんだけど、知り合い曰く
「別にいいんじゃね?先輩が勝手にやった事だし、別に減るもんでもないし」だそうな。
「だったら俺も呼べよw」って言ったら「それはそれ、これはこれだ」だそうな。

で、そのイケメンってのが結構自己中な上に人の心を掴むのが上手いらしく(知り合い談)
合宿先でのキャンプ場でも、あからさまなスタンドプレーの連続だったらしく
折角男子と同じ分だけの女の子を集めたにも関わらず、そいつら全員
そのイケメンに群がりまくっていて、他の男子部員は全然相手にされる状況ではなかったんだと。
イケメンを呼んだ先輩も、なんと言うか疚しさというか、女の子を集めるためにそいつを呼んだっていう
後ろめたさみたいなものもあって文句の一つも言える状況ではなく、随分と合宿の段取りが狂いまくり
微妙な空気のまま、キャンプでありがちな肝試しをやろうという事になったんだとか。

当初肝試しでは、男女一ペアをくじ引きで選び、二人一組で回るという段取りだったのだが
そこでまたイケメンのスタンドプレーが発揮され
「こんな怖いとこで、二人一組は女の子がかわいそうだ。みんな一緒にまわればいいんじゃないの?」
と提案。
先輩にしてみれば、その為に男子と同じ人数の女の子を集めたのに、という事だったのだが
やはり、イケメンを呼んだ経緯から文句の一つも言えないわけで、結局全員で肝試しをする事になった。

当然の事ながら、暗闇の中で女の子はイケメンに群がり、我先にイケメンの腕を組もうと群がる。
その当時のことを知り合いは、「まるで灯りに群がる羽虫みたいだったな」と振り返っていた。
当初は、男子が交代で脅かし役をする予定だったのだが、全員一斉に回っているものだから
当然脅かす人間は誰もおらず、ただ淡々と何もない暗闇の中を、大人数で回るだけのイベントとなっていた。
先頭グループは、面白くなさそうな顔でライトを照らす係の男子学生。
そこからちょっと離れたところに、イケメンに群がる女軍団。
誰かがボソっと「これは一体、どんな羞恥プレイなんだ?」と呟いたんだそうな。

すると、突然後ろのほうから、大人数の女の悲鳴がした。
男の集団が振り向きライトを照らすと、イケメンに群がる女が腰を抜かしたり、イケメンに抱きついたりしていた。
その時にカメラのフラッシュが炊かれた。デジカメを持っていた俺の知り合いが面白半分にシャッターを切ったのだが
先輩達はそれに大層ビビったらしく、これまでの経緯もあってかなり苛付いててかなりマジギレされたらしい。
イケメンが優しく「大丈夫だよ。僕が付いているから」みたいな事を言ったら、女たちは落ち着きを取り戻したらしく
そうして一通り肝試しのコースを回り終わり、イベントは無事に(?)終了した。

その後は飲みタイムとなるのだが、これまたイケメンが「男女別にしないとセクハラだ」みたいな事を言い出して
結局男子部員と女子それぞれ別のバンガローで飲み会になり、先輩曰く「なんだそりゃ」って状況になったらしい。
先輩に施されて、知り合いと同級生の奴が女子部屋を覗きに行ったところ、女子部屋にはイケメンと見たことがない男がいて飲んでいた。
先輩に報告したところ、そいつはイケメンと同じ学部の奴らしく、状況的に考えてイケメンに頼まれて脅かしにきたらしい。
結局男子部屋のメンバーはバカバカしくなってしまって、ある程度酒が回った辺りでお開き、消灯となった。
夜中、女のあえぎ声を聞いた奴がいたらしいけど、もはやそんな事すらどーでもよくなってしまったらしい。

.

知り合いは翌朝5時頃目が覚めた。バンガローには誰も居なかった。
みんな散歩にでもいったのかな?と思いつつ携帯歯磨きセットを手に表に出ても、やっぱり誰も居ない。
洗面所で歯を磨いていると、同級生が顔面蒼白でこっちに走ってきたんだと。
知り合いが「どーした?お前の好きな子が、イケメンとセックスしてるの見てしまったか?」と言うと
「バカ、それどころじゃねえ!携帯!携帯もってこねーと!救急車!」といってバンガローに入っていった。
誰か飲みすぎで倒れたか?まあ、こんな朝早くじゃ管理人も起きてねーだろうしなあ。
なんて思いながら携帯を取りに来た同級生の後をついていくと、5分ほど歩いたとこの熊笹の藪の辺りに
先輩や同級生が群がっていた。
知り合いは歯を磨きながら「どーしたんスかあ?」と聞くと、先輩がかなり焦燥感丸出しな感じで
「どーしたんスかあじゃねえ!やべえよ・・・俺が責任取らなきゃいけねえのかよ・・・折角内定貰ったのに・・・」
と頭を掻き毟り始めた。
知り合いは「はあ!?」っていうと、知り合いの同級生が「バカ!よく見ろ」と指を差すので、その先を見ると
イケメンが全裸で横たわって居たんだと。

同級生の話によると4時半頃に先輩が目を覚まし、その物音で連鎖的にバンガローのメンバー全員の目が覚め
知り合い以外の全員が起きてしまったので、昨日の酔い覚ましがてら散歩でも行こうという事になった。
すると、5分ほど歩いたところで、全裸のイケメンが熊笹に突き刺さる形で眠っていた。
面白い絵だったのだが、携帯やデジカメを持ってる奴は誰もおらず、バンガローから10分ほど歩いたとこにある
しょっとした綺麗な湖で休憩し、戻ってくる道すがら、やっぱりこのままだとかわいそうだから起こしてやろう
って事になった。
ところが、どんなに起こそうとしてもイケメンは起きようとしない。
そいつは身長190くらいある所謂長身イケメンの類で、熊笹からえらく苦労して引き抜いたんだが
その時、そいつは白目を向いて口から泡を吹き、そしてチムポは勃起し続けていたらしい。
まあ女癖が悪いのは知ってたけど、そうなるまでやるかよ・・・って思いつつイケメンを起こそうとしたのだが
みぞおちを拳骨でぐりぐりやっても、金玉をゴリゴリやっても起きる気配がない。
流石にこれはヤバイ!という事になって救急車を呼ぼうという事になった。

別のバンガローに寝ていた女集団も、サイレンの音で目を覚ましゾロゾロと現場に集まってきた。
イケメンの落ち方があまりに不自然だったため、事件性もあるのではないかと事で警察まできてしまい
先輩は事情聴取の為に連れて行かれ、メンバー一同は、ただ不安そうにそこに立ち尽くすしかなかった。
イケメンの知り合いはサークルメンバーの不手際を責め始めたのだが、そもそもあんた部外者だろと一同は思ったらしい。
ただ女たちによると、「あの夜、イケメンとイケメンの知り合いが部屋を出た後、女の子は誰も部屋から出ようとしなかった。
トイレに行くときも二人一組くらいだったし、そもそもトイレまで行かずにバンガローの近くで用を足していた」だそうだった。
「みんな疲れきっていたし、怖かったからね。男の子にはわかんないだろうけど、ああいうとこで青姦したいとは思わないんだよ」
ホントかどうかはわかんないけど、まあそういう事だったのかな?という事だったらしい。
ただ、イケメンが倒れていたところは、偶然にも昨晩イケメンの知り合いが脅かしに飛び出してきたとこらしかった。

知り合い曰く「結局、事件性がなかったとかで先輩は無罪放免になったんだけどさ。」らしい。
例のイケメンがどうなったのかは知らないらしい。そもそも学部が違うし、学年も違うから全然接点がなかっただそうだ。
ただ、それまで相当女癖の悪かったイケメンの、そういう噂をあまり聞かなくはなったんだそうな。
一部では相当のインポテンツにかかってしまったらしく、医者にも二度と勃たないんじゃないと診断されたとかいう噂も流れたらしい。

俺が「へえ。」と、あまり信じてないというそぶりを見せたら、知り合いが急にムキになりだして
「じゃあ、そん時の写真を見せてやるよ。お前ひっくりかえんなよ」と言って、急にノートパソコンを立ち上げだした。
「え?なんか心霊写真でもうつったの?」と俺が言うと知り合いが「まあ、待て・・・えーと・・・あ、これだ。うわっ今見てもすげえなこれ」
といって、俺にノートパソコンの画面を見せてくれた。
そこには腰を抜かしたり、やたらと長身の男に抱きついたりしてる、10人ほどの女の子の写真が写っていたのだが
「・・・お分かりいただけただろうか」
「いや、全然ワカンネ」と俺が言うと、知り合いは
「「じゃあ、これをちょっと加工した奴・・・」と言いながら、別のファイルを開いた。

これは流石に俺にもわかった。
イケメンとそれに群がる女の子、更にイケメンに群がる無数の女の顔のようなものが、俺にもくっきり見えた。
「まあ、イケメンは死んだ女にもモテるって事だなw」
何故か、知り合いのその言葉が、無駄に俺のツボに入った。

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