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【洒落怖】抜群の頭脳と優れた運動神経を持っていたが人付き合いは苦手としていた田舎の友人

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355: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 21:31:45 ID:ptxuWUfAO
田舎の友人にBという男がいた。
抜群の頭脳と優れた運動神経を持つ男だった。
それ故かプライドが高く頑固な面があり人付き合いを苦手としていた。
高校生の夏、男女12人ほどで一泊キャンプを行った。
キャンプ場から1キロくらいの場所に神社があり
そこへ男女ペアで肝試しする計画を立てた。
夜山奥の明かりのない山道に男女二人怖くない訳が無い。
女子陣の猛反対で結局全員でいくことになった。
最初は軽口を叩いた者も口数が減り気づけば全員無言になっていた。
梟の鳴き声、虫の声、明かりは各々持つ懐中電灯のみ。男の私でも気味が悪かった。
何事もなく神社にたどり着き暗闇の中参拝したら少し安堵したのか
帰りは「何もなかったね」とか「案外怖くなかったね」とか口にする者も現れた。
そんな緩んだ空気が一瞬で凍ったのは神社とキャンプ場の中間点くらいのこと
全員同時に白装束の女を道から外れた藪の中に見つけた。
全身に悪寒が走り鳥肌が立つ。
しかし良く見ると人ではなくモヤのようだ。
だがおかしい。こんな闇の中あんなにはっきり判るモヤなどあるのか?
全員同時に振り向き、尚且つ人を連想させる形。動けない。ただ沈黙だけが流れる。

357: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 21:48:59 ID:ptxuWUfAO
沈黙を破ったのはBだった。足元の小石を拾うと白いモヤ目掛け投げつけた。
小石はモヤをすり抜けガサッと藪に消えた。同時にモヤもフッと消える。
緊張が解けたのか何人かの女子が泣き出した。
Bは泣いている女子の頭を抱え「大丈夫。怖ければ俺の手を掴んでればいい」
そう言って全員の肩を左右ポンポンと叩いて回った。
女子全員と何人かの男子がBに触れながらキャンプ場まで戻った。
2つのテントを使う予定だったが
まだ恐怖が抜けきれない俺たちは1つのテントで過ごした。
その後何事もなく翌朝迎えの車で無事帰りついた。

後日Bにあれは何だったのか聞いた。
B「ただのモヤだろ。それ以上何がある?」
俺「いろいろ不自然じゃないか?例えば霊的なものとか…」
B「くだらん。お前らは余計なことを考えすぎる。
例えそんなものだとしても俺に何も出来ないなら存在しないのと同じだ」
Bはとても強く男だった。

.

359: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 22:40:43 ID:ptxuWUfAO
Bという友人がいた。
抜群の頭脳と優れた運動神経を持っていたが人付き合いは苦手としていた。

同じ町にKという兄弟がいた。
非常に暴力的で犬に吠えられたという理由で犬を撲殺し家に火を点ける兄弟だった。
あるときBの友人Sの彼女がK兄弟にレイプされた。
狭い町ですぐに噂は広まった。(K自身が吹聴していた)
Sの彼女はほどなく自殺した。
Sは何人かの友人の前で「あいつら絶対殺してやる」と口にするようになった。
B「本気で殺す気ならベラベラしゃべるな。将来棒に振りたいなら別だがな」
SはBをなじり疎遠になった。

362: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 22:56:15 ID:ptxuWUfAO
それからほどなくKはBの友人Hを6人でリンチにかけた。
大した理由はない。田舎のヤンキーはそんなものだ。
Bは翌日からHを暴行した6人を1人ずつ締め上げた。
Bは喧嘩も強かった。俺は正面からならBに勝てる人間を知らない。
K兄弟とは直接ぶつかることはなかった。
K兄弟は崖から車ごと転落死した。
Bが関わったかどうかは知らない。色々な噂が立ちBは孤立していった。
Bが言った「みんながいう普通ってのが俺にはわからないんだよね」
今でもはっきり覚えている

364: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 23:17:30 ID:ptxuWUfAO
Bという友人がいた。
抜群の頭脳と優れた運動神経を持っていた。ただ人付き合いを苦手としていた。

大学進学で東京に移りやがて結婚した。傍目にも幸福そうに見えた。
やがて男の子が産まれた。
Bが変わり始めたのはこの頃だ。
挙動不審になり何かに脅えているように見えた。
あれほど自信に満ち溢れ尊大なところすらあった男はまるで別人になり果てた。
年を重ね人間が丸くなったとかいうレベルではない。
建物の影やひとけのない場所を極端に気にするようになった。
痩せこけ健康にも影響が出始め入退院を繰り返すようになった。
子供が6歳になったとき自殺を図った。
一命はとりとめたがかつてのBはもうどこにもいなかった。

病院で父親を無言で見つめるBの息子はまるでBの生き写しのように思えた。
Bは早逝したBの父親のように骸骨のように痩せこけ
肉親を認識することさえ出来なくなった。
Bは何に脅えていたのだろうか。俺がそれを知ることはないだろう。

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