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【洒落怖】ゲームは1日1時間!の約束を破ってしまった

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323: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 10:16:42 ID:vBYejX2TO
かつて、ファミコンは1日1時間というルールが我が家にはあった。

勉強の成績が悪くても、友達とケンカしてケガをしても笑って済ませるオヤジだったが、
約束やルールを破った時には、真剣にトコトン詰められたもんだ。

ドラクエ2だか3を買ってもらった僕は、もう一日中それの事しか考えられないくらい熱中した。
ファミコン一時間ルールを破って、母にそれを報告され父に毎晩詰められまくる日が続いた。

反抗期に入っていない僕は、オヤジに詰められる度に毎回素直に深く反省したものだ。
がしかし、ドラクエの魔力は僕を完全に虜にしていたんだ。

僕は深夜、両親や兄弟が寝室で寝静まるまで息をひそめ
テレビがあるリビングへ忍び足で向かった。

こっそりと電気を消したリビングでドラクエを始める。
怖いオヤジにバレたらどんなに怒るだろう。
小さな物音でも心臓が止まるような思いで警戒はしていたが、
いつのまに僕はドラクエの世界へ引きずり込まれていった。

325: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 10:31:15 ID:vBYejX2TO
オヤジと僕は、約束をする度によく取り決め書を作った。
例えば、
○月○日の日曜日は朝から○○遊園地につれていくよ・父
とか
今度ファミコン一時間ルールを破ったら、ファミコンを捨てて下さい・晃

僕が書かされる取り決め書は、いつも半ば強制的に書かざるを
得ない状況で自筆させられた物が多く、それが破れた場合のペナルティは過酷だった。

一方オヤジに頼み込んで書いてもらう取り決め書は、
いつも僕の最大の楽しみになる事が多く、それが破られる事は無かった。

328: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 11:47:43 ID:vBYejX2TO
電気を付けず、BGMの音量を最小限まで絞った状態で僕は秘密の冒険を続けた。

裏切ればファミコンを捨てるという契約を、父と結んだその日の夜に
僕なりに知恵と勇気を振り絞り全力で父を裏切り冒険を続けた。

・・・どれくらい時間が経ったか判らない。

両親の寝室の扉の音、トイレへ向かう足音。
小さな僕はテレビを消しファミコンを棚に戻し、
急いでソファの陰に身を隠した。

シュミレーションでは自分の寝室まで音を立てずに駆け込むはずだったが
緊張で体が強張り隠れるのが精一杯だったんだ。

リビングの灯りがつき、長い沈黙の時間が流れる。
息を殺し目を食いしばり、長すぎるほどの沈黙に耐える。

リビングの灯りつけたまま、足音がキッチンの方へ遠ざかる。
このとき僕はなぜか「バレた・・」と直感し、覚悟を決めた。
ソファの陰からリビングの真ん中に正座し、足音がキッチンから戻るのを待った。

331: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 16:39:18 ID:vBYejX2TO
キッチンからオヤジが戻る。
手には万能ハサミ。

無言で棚のファミコンに向かうと、丁寧に1コンと2コンのコードを揃え
まるで干しイカのような状態で僕の前にそれを置き、コードと僕の間にハサミを置いた。

オヤジが僕に何をさせようとしているか悟った僕は、必死で懺悔し哀願した。
まるでこぼれ落ちる水のように言葉が流れていった。

まるで将棋の対局者のようにファミコンを挟み正座で対峙するオヤジは、
何も言わずまるで能面のような表情で僕の目の奥を見ていた。

最終的に僕は手元にある万能ハサミを手にとりファミコンから伸びるコードを切断しました。
ひとしきりオヤジに詫びを入れ、逃げるように自分のベッドに戻ると
自分の愚かさを呪いながらいつまでも泣いていました。

335: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 17:17:35 ID:vBYejX2TO
その出来事からすぐに、あまりに早いオヤジとの別れの日が来ました。

当時まだ若かったオヤジのガンは進行が早く、入院から亡くなる
までは本当にあっという間でした。

まさか死んでしまうような病気とは知らず、母親に連れられ、
時には一人で病院に通いオヤジに会いに行きました。

強い薬で髪が無くなり、げっそりとしながらもいつもオヤジは笑顔で僕を迎えてくれた。
時には通りすがりの看護婦さんをつかまえ
「こんなとこにいたら病気になってしまうよ!早く帰らせて!」
なんて冗談で僕を笑わせてくれたりもしました。

床に伏せるオヤジに、僕はいろいろな取り決め書を書かせました。
退院したら連れて行ってもらう取り決め書。
退院したら買ってもらう取り決め書。

実効されなかった取り決め書の数々は、二十年近く僕の手元に束になって保管されています。

349: 本当にあった怖い名無し 2008/04/18 20:08:59 ID:vBYejX2TO
死んだオヤジと同じ歳になった僕が、結婚と新居引っ越しを機会に
修理されたファミコンを見つけたり
ずっとしまっていた取り決め書を読み返すと不可解な一通をみつけたりした

不可解な取り決め書の謎解きをすると、オヤジの生への強い執着と
成仏を拒否してでも家族を守ろうとする気持ちが分かる。

たびたび感じたり見たり聞いたりしてきた奇怪な出来事に説明がつくようになった

というあらすじでした

スレ違ったぽいのですみませんでした

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