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【洒落怖】田舎で一冊の本を見つけて記憶が呼び起こされた

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516: 1/2 2013/01/29 01:13:30 ID:rlB5bGZK0
子供の頃、近所のとある神社が遊び場の一つでした。
静かな住宅街の中にぽつんと、5m*30mくらいでしょうか。細長い敷地で。
鳥居をくぐると左右には木立。緑々とした葉っぱがしなだれて木漏れ日の道を作ってて
正面に建屋がありました。本殿っていうのかな。ガラガラと賽銭箱のある。
結構お気に入りだったんです。この神社、子供心に秘密基地みたいな作りになってまして
建屋の奥っ側、斜面になってて、上った先にもう一つ小さい建物があるんです。
本殿とその小さい建物の間には渡り廊下があって、それ、傾斜のせいで中空に架かってるんですね。
よくその下をくぐったりしてかくれんぼして遊びました。ぐるりは森みたいになってるから
地元の人もあんまり知らないんじゃないかな、小さい神社の割に奥行きがあるの。
実際に手入れもされずにほったらかしで、半分朽ちてましたから。今考えるとちょっと危ない遊びでした。

ここのもう一つのお気に入りは、斜面を登ったところからソリで滑る遊びができることでした。
冬は雪がよく降るんです。ただこちらは友達といるときしかできません。
坂をのぼったところに前述した建物があるんですけど、その裏手、塀になってて、その先
つまりてっぺんの後ろ半分は、お墓なんです。ヤンチャが高じて私が発見したんですが
なんか異様な雰囲気で誰にも言えずじまいで。お墓への入り口も無いし、人の手も入ってないし
墓石が地面に倒れてるんです。みんな。だから怖くて。

まあうちは田舎で自然がたくさん、ほかにいくつも遊ぶとこがあったし
その神社の横には雷親父が住んでいて、境内で遊んでるとすぐ怒りに出てきたもので(だから隠れんぼ、ね)
小さくて寂れてたその神社で何かする機会は、そんなに多くなかったんだけど。
でもやっぱり静謐な雰囲気というか、神社特有の静けさは印象に深くて、今でも目を閉じれば
すぐに思い出せる、そんな幼い日の光景です。

ところでその神社、鬼に関するいわれと由緒があって
うちの地方は鬼とか民話的な話が多いんだけど、その中でも郷土史の勉強なんかで必ず名前が出る神社で
小学生の時分でも、もちろんそのことは知ってたくらいには有名。今はどうかな
話自体は他愛なくて、よくある鬼を成敗した記念に建立したというやつなんですが。

517: 2/2 2013/01/29 01:14:01 ID:rlB5bGZK0
本題なんだけど、先日祖父が他界したので田舎に帰り
彼の趣味の部屋を片付けたんです。なんか民族学的な研究に没頭してたみたいで
書斎にはそういう本とか、資料、置物とか太鼓(なぜw)が山のように積んでありました。
そこで一冊の本を見つけたんです。「(地元)の民族民話集」みたいなタイトルで
私はそっち方面は柳田国男くらいしか知らないんですが、地元の名前がついてるので気になって。
そこに鬼の話が書いてありました。例えば京都ではまた違うんでしょうけど
ここの地方にその話が多いのには理由があって、昔北方との間で実際にそういう話があったんですね
少なくとも本の論調はそういうものでした。あと当時のお上との間で色々あったみたいで。
なるほどと合点がいきまして、確かにうちの地方では鬼といえば「赤鬼」なんです。青じゃなくて。

で、バーッと記憶が呼び起こされて、あの神社のことです。
罰当たりにも本殿の中をのぞいたことがあるんです。でも中には何もなくて、渡り廊下へ続く鉄の扉がぽつんと見えるだけ。
その扉は両側からしっかりした鍵と鎖とで閉じられていて、あの頃はてっぺんの建物に何か宝物がしまってあって
それで封をしてるんだなとか、当時流行ってたゲームみたいだとワクワクしたものでしたが、思い返せば実際のところ
いったい奥に何があったんでしょうかね。坂道の上の方の建物には窓一つなくて、そちらの探索はできずじまいだったんですが
どうしてそういう密室みたいなものを作ったんだろうか、とか
塀の向こうのお墓は誰のためのものだったんだろうか、とか
朽ちて倒れたんじゃなくて、そういう形のお墓だったんじゃないか、とか
そういえば、横に住んでるあの雷親父はどうしてあそこまで執拗に怒りにくるのか、とか
正確なところは忘れてしまったけど、その家の名字はなんか変わったものだったような気がして
そういう感覚が一気にあふれてきて、そりゃもう怖くて怖くて
確かめに行こうと思えば行けたんでしょうが
全部忘れることにして、追われるようにして都会へ帰ってきたところです。
長文しつれーしました

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