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【洒落怖】背後霊が「手のみ」

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492: 本当にあった怖い名無し 2013/01/28 20:38:53 ID:jfS3YOgaO
俺も一つ投下します。
長くてすいません。

背後霊が「手のみ」というA君の話。
Aは子供の頃から、お化けの手に、体を触れられることが多いという。
肩や背中、腰、後頭部などとにかく後ろから、ポン、ツン、サワサワと。
触れられて、振り向いた時に何度か見たところ、手は大人の男性のものっぽかった。手首から先はよく見えない。
手の接触は頻繁ではないし、ふざけてるのかと思うような軽いタッチばかりなのでいつも無視していた。

その手のせいか知らないが、お化けもよく見る。
人や動物の形をしたもの、そうではないもの、色々だ。
ある朝、東海道線の通勤電車に揺られていると。
ラッシュで込み合う中、ふと足下を見ると、妙なものがあった。
肌色地に黒い縞模様の球体…
A君は理解するのに数秒かかったが、それは中年男性のバーコード頭の頭頂部だった。
ポマードべっとりなのか、きれいなバーコード。少し角度を変えて見ると、顔もある。
つまり、床から男性の首が生えている状態。

493: 本当にあった怖い名無し 2013/01/28 20:40:27 ID:jfS3YOgaO
『うっはー、上から見たらこーなってんのか』
A君、見慣れたお化けよりバーコードにびっくり。
思わずしげしげと見下ろしていると、急に嫌な予感がしてグリッと顔を上げて男性から目を逸らした。
男性が、A君を見上げてるのがわかる、かなり強い視線を感じる。
俺はあんたのことなど知らん見とらん、と無視するが視線はまだある。
はぁ、仕方ない…。A君、降りる予定のない川崎駅で下車。
ホームに降りたら視線も薄れ、気分も良くなったので、次の電車で会社に向かった。

一ヶ月ほど後、A君は同僚と仕事で品川から東海道線に乗った。
座席に座ってしばらくすると、向かい側の席に座るサラリーマンの足の間、椅子の下に、あのバーコードの首(以下、B)があった。今度は最初からA君を見ている。
『ぅわ、居たなコイツそーいえば』
すっかり忘れていたA君は、さりげなく目を逸らした。

495: 本当にあった怖い名無し 2013/01/28 20:42:06 ID:jfS3YOgaO
『やだなぁ、ガン見だぁ。○○(同僚)は見えないだろうし…』
同僚との会話もそっちのけ、俯いて鬱々としていたが、Bは特に何もして来ない。
嫌な気分のまま目的地横浜駅着、A君は同僚を急かしてそそくさと下車した。
同僚「どうしたの?」
A「あー、いや、トイレに行きたくなっちゃって、ごめんね」
じゃあトイレに行こう、とホームにある下り階段に向かうのだが。

.

階段の上から2段目にBが生えており、A君を見ていた。
しつこい!と思った時、ぐいっと引っ張られるような感じがして、A君はフラフラと階段に行ってしまった。
呼ばれた、落とされる、と自覚していたが、体を止められなかったという。
その時、「おい!」という同僚の声が聞こえ、ガシッと肩を掴まれ、強烈な頭痛に見舞われたA君。
ひどい頭痛に呻いていたのは数秒で、A君は階段近くのホーム上で尻餅をついていた。
Bは消えていた。

496: 本当にあった怖い名無し 2013/01/28 20:44:10 ID:jfS3YOgaO
さすがに怖くなったA君、階段はやめてエレベーターでホームから降りた。
心配する同僚に貧血かも、ありがとうと言い、とにかく仕事を片付けるため客先に向かった。
帰りは有難いことに青物横丁で商談があり、京急に乗った。Bは出なかった。

2~3日後、同僚と酒を飲み、横浜での話になった。
同僚「あの時はビビった、マジで階段落ちるかと思ったよ」
A「ごめんね、いや、悪かった」
同僚「貧血じゃ仕方ないよ。ほんと手が届いてよかった」
おや?とA君。
同僚に詳しく聞くと、A君がフラフラと階段から落ちそうになり、慌てて肩を掴んで引き戻したら、座り込んで頭を抱えだして数秒、ケロリと普通に戻ったという。
てっきり、あの手が肩を掴んで助けてくれたと思い込んでいたA君。
冷静に考えてみれば、同僚の言うことが普通なのだ。
重ね重ね同僚にお礼を言いながら、あの役立たずめ、と悪態ひとつ。
そもそもあの手が役に立ったことなどないのだ。

497: 本当にあった怖い名無し 2013/01/28 20:46:39 ID:jfS3YOgaO
歯磨き中に肩を叩かれた時、思い切り写ってる鏡を指差して「…鏡」と言えば超速で消えたり。
わざとだとしか思えないくらいくっきりと、A君と2ショット写真になったり。
アイツはそんな奴だよ…
眼鏡を外してため息をつき、眉間を揉む。
同僚「まだ痛いのか?」
A「え?」
同僚「頭痛。すげー痛がってたから」
今は平気だが、確かにあの時、物凄く痛かった。ウギャとか言ったんじゃなかろうか。
A「…」
眉間から左右のこめかみに指をずらす。
あぁ、こんな感…
A「アイアンクロー!?」
背後が定位置なのに、意を決して前に回り、顔面鷲掴みにしてA君を止めてくれた、のかもしれない、ンが。
もちっと他にやり方があるだろうに。
同僚「は?」
A「アイアンクローされたみたいに超痛かったってことっ」
同僚「バファリン持っとけ」
その言い方にカッチーンと来たが、とりあえずA君は酒を飲んだ。

以上です、失礼しました。

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