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1367 :天狗男 ◆3d.QRuQQg.:2011/09/09(金) 19:14:12 ID:M0ASbFRA0
/5
ご無沙汰してます。
だいぶ落ち着いてきたので、ズレまくってた期間中の出来事を1つまとめました。
全部まとめるのは時間がかかると思うので、印象に残っているものだけUPしていきます。

.


ズレてた期間の出来事というのは一応、覚えてます。
しかし何というかフィルターのようなものがかかっており、時系列的に思い出せません。
恐らくズレた出来事はまっすぐな時間軸上には無いのかも知れません。
これは何度目かズレた時(だと思う)の話です。
ズレる前は空間が歪むというか、複数の空間が現れて渦のように重なるようになります。
例の観光地から憑いてきたヤツから呪文のような声が聞こえると渦が現れます。
当然、俺がヤツの呪文を止めようとしても無駄な抵抗になります。。
「あぁ、またか・・・」
―――気が付くと夜の森の中にいた。
1368 :天狗男 ◆3d.QRuQQg.:2011/09/09(金) 19:15:02 ID:M0ASbFRA0
2/5
ここがどこかも分からない。周辺には真っ暗な森があるだけで電灯もなく真の闇があるだけ・・・
とりあえずここにいても始まらないなとザクザクと歩いて周辺を散策、ほどなく1本の砂利道に出ました。
「よかった、道がある・・・とりあえず近くの集落まで行けるかな・・・」
ズレた時に共通する事柄に、目の焦点が定まらない点があります。
ヨロヨロとあぶなっかしく歩きながら進むと数十メートル先に白い物体を発見・・・
「何だろう、あれ・・・」
目を凝らしながら近づくと徐々にそれが自動車だと分かりました。
傍まできて車内を見てみたが人影がない・・・触ってみるとちゃんと車体の感覚がある。
ズレる際は、たまに物に触れない場合があるので少し安心しました。
試しにドアを開けるとロックしておらず容易に開いた・・・しかもよく見ると鍵が付いている。
「何でこんな山奥に鍵を付けたまま停めてあるんだ・・・?」
不審に思いはしたが、基本的にズレた時はその世界の人達に自分は見えないようなので、
それ以上は気にもせず車に乗り込んだ。そして鍵を回してエンジンをかけようとしたら・・・勝手にかかった。
その瞬間、何とも言えない獣の臭いがしてきて思わずウェッとなった・・・
「な、何だこの臭い・・・動物の死体でも乗せてあるのか??」
1369 :天狗男 ◆3d.QRuQQg.:2011/09/09(金) 19:15:39 ID:M0ASbFRA0
3/5
キョロキョロと車内を見渡すがそれらしきものが無い・・・
おかしいなと思っていると今度は車が勝手に動き始めた。
基本的にズレた世界は何度も行ったが、機械や車が勝手に走り出したのは初めてだったので焦りました・・・
「何だよこれ・・・どこに向かってんだよ・・・」
そしてこの車、普通に走るのではなく急停車したり、バウンドしたり、まるで生きているようだ。
心拍数が上がっていくのが分かる・・・
このままじゃヤバイと思い、ブレーキを踏んだりハンドルを切ったりしたがまるで反応なし・・・
大量に噴出す汗・・・かなりの危険を感じた俺は、何とか車外に出ようと必死にドアを開けようとした。
すると突然、視界に何か眩しいものが飛び込んできた。
ウッと目を覆ったが、少ししてからよく見ると自動車のヘッドライトのようだった・・・
俺の乗ってる車の後を凄い勢いで追いかけてくる車のヘッドライトが、バックミラーから見えたのだ。
後の車は何か理由があるのか、必死でこの車を追いかけてきている・・・
この車の進行方向からは間違いなく嫌な空気を感じる・・・
後から追いかけてくる車もまったく得体が知れない・・・
状況がまったく理解できない俺は、ガクガクしながら震えていた。
すると急なカーブを曲がった所で何の前触れも無くドアが開き、俺は外へ放り出された・・・
1370 :天狗男 ◆3d.QRuQQg.:2011/09/09(金) 19:16:11 ID:M0ASbFRA0
4/5
―――気が付くと俺の乗ってた車も、追いかけてきた車もいなくなっていた・・・
体が重い・・・とりあえず俺は砂利道を再び歩き始めた。
どれくらい歩いたか分からない。感覚的には2~3時間は歩いたのではないか・・・
集落などはまったく見つからない。足を止め少し休もうかと思った時にそれは起きた。
ガラガラガラガラ・・・・ズシーーーン
地響きと共に目の前に巨大な石が落ちてきた。
あと数メートルも進んでいたら間違いなく下敷きになっていただろう・・・
驚きと恐怖で俺はもと来た道を必死に戻り始めた。
しかし数十メートルも行かないうちに、視界の悪さから足を踏み外しそのまま道路下へと転落した。
落ちた際、全身を強く打ったが意識はある・・・
何でこんな目に・・・悔しさと情けなさで涙目になっていた・・・
傷だらけの体を引きずり何とか道まで登った俺の視界が突然真っ白になった。
ものすごい土煙を上げながら1台の車がこちらへ向かってくる・・・
もしかして助かるかも知れない・・・俺は一も二も無く、その車を止めようと無我夢中で車の前を横切った。
キキキキィィィィーーー
車は急停止した。
1371 :天狗男 ◆3d.QRuQQg.:2011/09/09(金) 19:16:48 ID:M0ASbFRA0
5/5
「や、やった・・・停まった、停まったということは俺の姿が見えているんだ・・・た、助けてくれ・・・」
俺は体を引きずりながら、その車へと向かった。
ところがその車は急なUターンをすると、もの凄い勢いで再び遠ざかって行ってしまった・・・
唖然とする俺の脳裏に今の車のことが蘇った・・・
「・・・あ、あれ・・・? あの車・・・あの車は俺の・・・」
―――そう。
今、もの凄い勢いでUターンして行った車は俺の愛車だったのだ・・・
視界がぼやけてはいたがナンバーも確かに合っている・・・
ということは乗ってるのは・・・
ここで俺は初めて、以前、伊豆に彼女と旅行した時のことを思い出した。
ということはここは過去であり、あの時遭遇した物の怪の正体は・・・
そしてここでヤツの例の呪文が聞こえてきた・・・じきに空間が歪み始めた・・・
全身傷だらけでヘトヘトになりながらも、昔の疑問の1つが解決したことで俺は半笑いだった・・・
あの時はUターンした直後、予約していた宿に着いた。
その原因がこの時空の歪みだったのかも知れない・・・
しかし俺が乗って勝手に走った車・・・あれはいったい何だったのだろう・・・
おしまい。

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