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【洒落怖】1783~4年は世に名高い「天明の大飢饉」が起こり、我が南部藩でも沢山の人間が死んだ

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523: 本当にあった怖い名無し 2009/12/03(木) 20:31:26 ID:BZo7Jb+o0
オカルトではないけど歴史の話でちょっと面白かったので投下

まぁ怖い話と言うかウチの地域(山間部)で実際に起こった歴史なんだけどさ

1783~4年は世に名高い「天明の大飢饉」が起こり、我が南部藩でも沢山の人間が死んだ
南部藩がまとめた『南部史要』によると、餓死者が40850人、病死者23848人、
一家全滅で空き家になった家は10545戸にも及んだという

南部藩八戸でまとめられた『天明卯辰簗』にはその当時の人身の荒廃の様が生々しく書かれている

『夫を欺し打殺して是を喰 我子をも鎌にて一打にてうちころし、頭より足迄食し、
夫より倒死の市外を見付是を食とし、又々墓々を掘返し死骸を掘出 夜々里に出でて人之子供を追候。』

また、遠く南部遠野藩の『動転愁記』には『「もう喰いたいと言わぬ故許せ」と泣き叫ぶ八歳の娘の頭に
石を打ち下ろして殺し、早瀬川に投げ込』むなどの記述がある

575: 本当にあった怖い名無し 2009/12/04(金) 19:39:12 ID:WTL3pcHg0
>>523だが今日聞いた話

『遠野物語』に登場する霊峰・早池峰山の主は女神だが、実質取り仕切っているのは怪物だという
んでこの怪物というのが面白い奴で、一つ目一本足のデカい怪物なんだそうだ

これってアレだよな? ヤマノケだよな? 俺個人的にはこいつもヤマノケもイッポンダタラだと思う

昔遠野周辺では金山が非常に賑わっていて、そこで産出された金は奥州藤原氏の建てた
中尊寺金色堂にも使われたらしい。北上山地はとにかく鉱物資源が豊富で、北上山地を越えれば
日本有数の鉄鉱山である釜石鉱山もある。この釜石鉱山では餅鉄という非常に良質な鉄が採れ、
日本初の反射炉による近代製鉄もここで行われた

で、このイッポンダタラという化け物だが、これは元々山師だったらしい
コイツが一つ目なのは、長年熱く焼けた鉄を見るうちに片目が潰れたからだという
コイツが一本足なのは、鉄に風を送るふいごを踏み続けて片足が腐ってしまったからだという

まぁコイツが件の話のように人に取り憑くかは知らんし、コイツが製鉄に携わる山師だったと言う話も、
元々そういう異様な姿だったのに後から人々が理由をつけただけかもしれん

ちなみに、コイツは今も全国に居て、最近でも田んぼに残った足跡が発見されて話題になったりしてるらしい

オチのない話だがすまんね

524: 本当にあった怖い名無し 2009/12/03(木) 20:39:29 ID:BZo7Jb+o0
これだと生きていけないってんで、皆、農民も町人もどこか食い扶持を求めて家を捨てて逃げるそうだ

しかし、皆が隣村に「亡命」してきてももちろん喰うものはどこにもないもんで、
却って食い扶持が少なくなって全滅の危険がある。

そうなるとどうなるか。亡命してこられる前に隣の村の奴をできるだけ殺そうって話になる
皆必死だし、ニ、三人死んでも今更皆気にしないから、若者とかまだ体力がある奴が鎌や鍬を手に持って、
隣村を素面で襲撃して殺す殺す。皆もう逃げる体力もないから皆殺しなんだそうだ

その殺された奴の遺体は飢えた者たちの食料になったというから凄まじい

皆殺しをやった村では、未だに殺した人間以上に人口が増えないそうだ

もうちょい続く

527: 本当にあった怖い名無し 2009/12/03(木) 20:51:50 ID:BZo7Jb+o0
それでも、やっぱりいつの時代にもいい人はいるもんだ

ついに飢饉も最悪の状態になると、一山も二山も越えた先にあるウチの町にまで農民が亡命してきたそうだが、
土地の事情で生産が多く、まだ余裕があった俺の町の農民たちは哀れに思って、
決して多くない蓄えを放出し、餓鬼みたいになった農民たちに炊き出しして振舞ったんだと

しかし、これがいけなかった。メシを食わせた瞬間、大半の農民は死んでしまったそうだ

何ヶ月もろくすっぽ食ってない胃に食い物を入れると人間ってショック死するんだと
農民たちは白目を剥き、ひっくり返って苦しみ抜くそうで、ウチの町の農民たちがおろおろするうちに皆死んだ

こういう悲劇がいろんなところで繰り返される。善意でやったつもりが、かえって最悪の結果を招いてしまう
そのことを知った俺の町の先祖たちは、亡命してくる農民たちを追い払うようになった
町は餓鬼の群れで溢れ、そこらじゅうに行き倒れの死体が転がって極めて凄惨な光景だったそうだ

今はその餓死者たちを供養する慰霊碑が町中に建っているが、この歴史についてはあまり触れられない
未だに俺の町では、このときの歴史については口をつぐんでしまう老人が結構いる
親から何代にも渡って、このことは口外するなと口止めされるからなんだと

おしまい

578: 本当にあった怖い名無し 2009/12/04(金) 21:03:41 ID:6CgXKcQc0
>>575
>一つ目一本足
と聞いて瞬時に唐傘小僧を連想した。
だがしかし奴はデカくは無いので
とっさに巨大な唐傘小僧をイメージしていた。  …ツクヅク自分あほだと思った;

.

583: 本当にあった怖い名無し 2009/12/04(金) 22:43:25 ID:rWvInYPOO
>>575
グリム童話のホレおばさんみたいだね。
ホレおばさんは下唇と親指が異常に肥大し、片足はガチョウのようにひしゃげた
外見の魔女だけど、元々は人間で、糸紡ぎを長く熱心にやってると、唇や手足が
そんな風に変形したんだと。
で、ホレおばさんは、働き者の娘にはとても親切で褒美を沢山くれるけど
怠け者の娘には腹を裂いておが屑を詰めたり、酷い罰を与えるらしい。
だからキリスト教的には魔女に見えるけど、日本人的解釈なら神扱いだと思うんだよね。

584: 本当にあった怖い名無し 2009/12/04(金) 23:45:11 ID:WTL3pcHg0
>>583
遠野物語によるとこの主とやらは人のモチ勝手に食ったりするだけで
特に御利益みたいなもんはなかったなぁ

あと頭のてっぺんに口があるそうで、隣町の伝説ではこれの正体は山姥だという
毎晩毎晩、ある寺の和尚が囲炉裏でモチを焼いてると、こいつが来て片っ端からモチを食ってしまう
そこで和尚が一計を案じて、白いゴマ石をモチみたいに囲炉裏で焼き、徳利には酒の代わりに油を入れておいた

んで、その日もこの「主」とやらが来て、ゴマ石をモチだと思って頭の口から食ってしまった
和尚がすかさず酒を薦めると、口の中で油が発火し、この化け物は悲鳴を上げて寺を飛び出していった

しかし、内臓を悉く焼かれたこの化け物も巣には帰りつけず、ついに道端で力尽きた
で、天日に炙られてこの化け物の死体が腐敗し、物凄い異臭を放つようになった

で、ケガレを嫌う早池峰の主が洪水を起こしてこの化け物の死体を押し流してしまった
この洪水は麓の町をも綺麗さっぱり洗い流し、化け物の死体もバラバラになってどこかへ流れていった

この洪水の時、荒れ狂う泥水の中を、白いお髭の老人が流される家屋の上に泰然と座り、流されていったという
んで、後にこの白い髭の老人はここらの神様であろうといって、それ以来北上川の洪水を白髭水と呼ぶようになった

長い話だが終わり。あんまり怖くないね

585: 本当にあった怖い名無し 2009/12/05(土) 00:32:03 ID:InJE0Bmi0
>>584
個人的にはこういう話ってものすごく好き。
でも、こういう民俗学的な話の中でもスレ違いにならないような
怖い話ってないのかね…。
嫌みでなく本当にそういうの読みたいんだ。

589: 本当にあった怖い名無し 2009/12/05(土) 00:54:38 ID:fosmwxJuO
>>523ちょいと前に先生が”まぁ…この辺りでも昔は作物がとれなくなったりとかあって…人の肉を喰らったりしたらしいよ”
って言ってたの思い出した。嘘なんか言わないと思ってたけど、まさかここでも話になるとは。
南部藩八戸っていうワードに食いついて読んだけど、やっぱりあったんだ…実話だったんだ…

529: ろめお 2009/12/03(木) 20:56:38 ID:EMYSY1rW0
527さん乙です。
恐ろしい話ですね。
現代人には食人なんで想像できないですけど、
たった200年前の話なんですよね…。

530: 本当にあった怖い名無し 2009/12/03(木) 20:59:03 ID:BZo7Jb+o0
>>529
ケガツ(飢渇)とウチの地域では呼んでるがいまだに聞かされるからな
土壁の中のワラ食ったとか、旅人襲って食うとか。どこの釣神様だって話だ

お前らも東北の田舎に来たときはジイさんバアさんの前でワラビもちとか食うなよ

531: ろめお 2009/12/03(木) 21:07:23 ID:EMYSY1rW0
そういえば母親の実家が宮城だ…。
どうしてワラビ餅を食べるといけないんですか?

532: 本当にあった怖い名無し 2009/12/03(木) 21:13:19 ID:BZo7Jb+o0
>>531
なんにも食い物ないときにはワラビの根っこを掘り出して乾かして粉末にして
デンプン取り出して食べるという「ワラビの根モチ」という飢饉時の食い物があるから
戦争時までは普通にあったし、戦後食糧難の時代にはまだ食べられてた

バアちゃんとかワラビ餅と名前聞くだけでもう複雑な表情するからなwww
今雑穀が健康にいいとか言って米に雑穀とか入れると露骨にイヤな顔するし

556: 本当にあった怖い名無し 2009/12/04(金) 05:16:09 ID:rWvInYPOO
天明の大飢饉の話で、彼岸花の名の由来について思い出した。
あれは日本自生の花じゃなくて、何時からか河原に故意に植え始めた花で
現に増える速度が物凄く遅いんだわ。1年に10センチ増えるかどうか位遅い。
でも田畑の近辺には必ずまとめて植わってる。その理由なんだけど…。

彼岸花は毒を持った植物なんだけど、飢饉の際は無害な草木も食い尽くしたら
あの花も食されるようになったんだって。
水にさらしたり茹でたりすれば、一応どうにか食べられる程度には毒抜きが
出来るらしいからね。
それさえ食中毒の危険を承知で食べ尽くしてしまったら、いよいよ残されたのは
先に死んだ者の肉や脳髄…。
特に子供の頭を丸焼きにし、引き出して食べた脳はことのほか美味だったと…

つまり餓鬼道に堕ちる直前、人であるうちに最後に食される物、しかも血の色を
彷彿とさせる花を咲かすから、彼岸花と呼ばれるようになったんだって。

今では、若い人は季節の花として愛でたり、生け花に使うことさえあるけど
年配の人は縁起が悪いと、敬遠するのも珍しくない花だよ。

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