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【洒落怖】山菜採り中、崖の上に野球帽をかぶったオッサンが立っていた。崖を指さすので物を落としたのかと思って 「なんか落としたんですか?」と聞いてみた。

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499: 本当にあった怖い名無し 2016/11/18(金) 00:53:48.19 ID:cQ2gXcS40
2レスになった。私が18の頃の話。
高校3年生になって間もなく、進路もなんも考えて無かった私に親が言った。

「高校卒業までしか面倒は見ないからな」

そんな訳で、高校3年生になってすぐ、バイト探しに必死になった。
頭が悪い、態度も悪い、地元の悪ガキ。3拍子揃った私にお情けでバイトはくれるものの、単発ばかりだった。
長期のバイトは親が親戚付き合いをしてるか、親戚が地元にいる場合にしかもらえない。就職だってそう。
中途半端な田舎にありがちな閉鎖的な環境だった。うちはどちらにも恵まれていなかった。

クラスメイトのAちゃんが下校中の私を呼び止めて山菜採りのバイトを紹介してくれた。
Aちゃんはちょっといわくつきな子で親とか先生からも関わるのはやめろと言われるほどの一族の娘。
男子から見れば背と胸が大きいオ○ペット。女子から見れば何をしても罪に問われる事のない奴隷。
それくらいの認識しか、子供には無いからバイトはOKした。
Aちゃんと一緒に歩いてたりすると親から右ストレート食らった事あるけど、そんな事は気にしなかった。

翌日、Aちゃん経由で仕事の日取りなどを聞いた。

バイト初日。他県へ車で行った。
荷物持ちをした。Aちゃんの母とAちゃんが取ってくる山菜やらを後ろからついてって受け取り
それを手作り感満載の継ぎ接ぎだらけの布の袋に詰めて20kmくらいは歩いたと思う。
夕方に仕事が終わり、帰ったら夜だった。しんどすぎて死ぬかと思った。

バイト半年。やっと一人で山菜やらキノコを採っていい許可をもらった。
山菜は良かったけどキノコは8割くらい食えないやつ拾っててAちゃん母に叱られまくった。

バイト7ヶ月。ようやく半人前って感じ。この日は他県の恐れ多い名前の山へ行った。
山の崖になってる付近にじじいが居た。ジャージにどこの球団の野球帽かわからんけど帽子姿のじじいに会った。
「もしかして、この山の所有者さんですか?」と聞いたらニッコリ笑った。

崖を指さすので物を落としたのかと思って
「なんか落としたんですか?」と聞いてみた。

500: 本当にあった怖い名無し 2016/11/18(金) 00:56:05.19 ID:cQ2gXcS40
何も答えないのでちょっと気色悪かった。
でも何か大事な事を教えてくれているような気がして近寄ってみた。
崖の中間に何か黒っぽいものが見えて 「あれがいるの?」と聞いてみたら頷いた。

結構下の方にあったので、合流地点にしていた所まで戻ってかっこいいロープを取ってきた。
木に縛り付けてロッククライマーチックな器具を腰にはめてヒャッホイした。
じじいはこの目の前に見えてる黒っぽい燃えた紙みたいな見た目の物を指さしてるのか心配になったので
「これであってる?」
と聞いた。じじいは頷いた。ポケットに入るだけ詰めてじじいにあげた。
じじいは喜んでたと思う。でもそれだけじゃ満足じゃないらしく山菜を入れる用の袋を指さした。
心の中ではいい加減にしろよこのクソジジイ!と思ったがグッとこらえて
山菜用の袋に半分ほど詰めて上に上がったらもうじじいは居なかった。
10分ほどあたりを探したけどいなかった。袋の中は山菜と黒い何かが混ざってグロテスクになってた。

時間を見るともう集合時間近かったので合流地点に戻って合流し、帰りの車へ急いだ。
黒い何かを捨てるチャンスを見計らってたけど、誰もトイレにはいかず袋の中は黒い何かまみれのまま。
絶対にAちゃん母に怒られる…そう思いながら帰りの車の中で袋を物色するAちゃん母の様子を見てた。
「ありゃー?」と不思議そうなAちゃん母。
車の中で懐中電灯で私の袋の中を照らす。

「こりゃインワダケやー!珍しい!どこで採った?」と聞かれた。
嬉しそうだったので素直に保険を交えつつ

「山の所有者っぽいじじいに案内されて崖で採った」と言った。
あの山には所有者なんておらんらしく、Aちゃん母は深刻そうな顔でこう言った。

「そりゃ山の神さんや。試されてたんや。インワダケの事なんて教えてなかったからおかしいと思った」
と言ってた。あと、命が奪われてたかもしれない、とAちゃん母に脅された。

それから3ヶ月後にまたその山に行ったけど、あのじじいには会わなかった。
山の神さんなのか確認したかったけど、会えなかった。
感じの良さそうな厚かましいじじいだと思ったものが神様だったと考えるとほんのり怖い。

501: 本当にあった怖い名無し 2016/11/18(金) 01:32:05.97 ID:/lp/fk8x0
イワタケって初めて知った
Aちゃん一家はどういういわくつきなんだろう

504: 本当にあった怖い名無し 2016/11/18(金) 09:03:44.18 ID:cQ2gXcS40
>>501
Aちゃんの住んでた集落というか村が良くない噂の場所だった。
といってもAちゃんのひいおじいさんにあたる代の話だけど。
その当時は全然そんな事なくて、もうじじばば数人とAちゃんとその母くらいしか住んでいなかったんだけれど
迫害は昔よりひどくなったらしくて差別が続いてた。

事の発端は村が栄えてた時代(おそらく1940年とか?)に街の方から山を荒らしに来る人らがおったらしい。
村人が猟銃で威嚇を行ったら男どもはすぐにやめたんだけれど、数人のババァは肝が座ってて口で応戦してきたそうで。
それを無視したらその日の夜の間に村で管理してた畑のものを根こそぎ引っこ抜かれて更地になってたらしい。

秋にそんな事をされたら冬を越すのは難しいらしく畑を荒らした犯人探しがはじまって
村の子供が「夜中に女の人が笑いながら何かしてた」と証言して昨日来たババァ達だと決めつけた。
それから村人が交代で張り込みをする事になって次の年の春の夜に何人かのババァが畑を荒らしにやってきて
現場にいるババァをその時の当番が撃った。
何人か逃したらしく、街の方で噂が広がってとんでもない大事件になった。

ババアの遺体が見つかってないとか街中で猟銃をぶっ放したとか山に入ったら問答無用で殺されるとか
色々独り歩きした噂もあるけどそれが平成になっても迫害が続いてた。私も聞いた話でしかないけど。
国語の先生に聞いた話だから50%くらいは信頼度あると思う。

てかイワタケって言うんだね。恥ずかしっ!インワタケだと思ってた。

508: 本当にあった怖い名無し 2016/11/18(金) 22:49:05.33 ID:Wx4XaEiV0
>>504
Aちゃんが住んでた集落っていうのが、被害を受けた村?
だとしたら、Aちゃんの祖先は被害者だよね?
迫害ってちょっと酷すぎる
しかも学校の先生までなんて

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