シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【洒落怖】ある時期から、午前二時に必ず目がさめるようになった。「セイチョウキの子どもにはいろんなことがあるとか言うもんな」 と思って納得していたのだが…

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0
過去の人気記事

370: 丑三つ(1/2) 2006/01/18(水) 12:57:49 ID:dsUuHt8H0
子どものとき、暗闇怖くなかった?
私は怖かった。だから夜寝るときは、豆電球だけ点けて寝てた。

小学生のとき、夜中にふと目が覚めたことがあって、枕元の時計を見ると、
午前二時ちょい過ぎ。
昼間友達と怪談してたときに
「丑三つ時って何時か知ってる? 夜の二時から三時くらいだぞ」
と聞かされたことを思い出して、瞬間的に嫌な気分に。
(本当は丑三つ時って二時から三時じゃないらしいけどね)

何か見ちゃったりしたら怖くてたまらないので、布団にもぐりこみ、
懸命に眠ろうとするけど、目はどんどん冴えていく。
こんなこと、今までなかったのに。
羊を数え、やけくそになって山羊も数え、知っている限りの動物を
数えているうちに、急に猛烈に眠くなった。
なんとなく気になって時計を見ると、三時少し前。
「結局おっかない丑三つ時をフルに起きたまま過ごしちゃったなあ」
と思いながら、寝た。

それからは毎晩、それが続いた。
二時を回ると目が覚めて、どんなに頑張っても眠れず、三時になると
急に眠くなる。
おかしな話なんだが、子どもだしあまり賢くないからなんとなく
「こういうこともあるのか。
大人がよくセイチョウキの子どもにはいろんなことがあるとか言うもんな」
と納得していた。

そしたらある晩から、急に目が覚めなくなった。
朝までぐっすり眠れるようになったんだ。
もちろんそのほうが嬉しいから、それはそれでよかった。

371: 丑三つ(2/2) 2006/01/18(水) 13:06:16 ID:dsUuHt8H0
そしたらある晩から、急に目が覚めなくなった。朝まで眠れるようになったんだ。

ある日、仕事から帰ってきた父親が、しかめっつらでこんな話をした。
「まったく、隣の住人には参るよ。幽霊が出るとか騒ぎ出して、
神主呼んでお祓いする羽目になったんだよ。もちろん経費は会社持ちだ。ったく」
当時うちの家族が住んでいたのは社宅で、隣も当然社宅。
父親は経理部長で、会社の経営が苦しかったから、そういう出費が本当に嫌だった
ようだ。幽霊とか、全然信じてないし。
「お祓い済んだら出なくなったって言っているからまだいいけどな。
また神主呼ぶのはごめんだ。おれは無駄金遣うのが嫌いなんだ」

私は気になる事があって、父親に訊いてみた。
「お父さん、お祓いしたのっていつ?」
「ん? 確かおとといの昼だぞ」
私は自分が夜中に目を覚ます事がなくなったのは、お祓いのあった日の夜からだ
ということを知り、言った。
「お父さん、それは無駄金じゃないよ。お祓いは必要だったんだ。
効果もちゃんとあったと思う」
父親は子どもの戯言だと思ったらしく、笑った。。

気配を察して目を覚ます事はできても、見る事はできない、私はたぶん、
そういう人間なんだろう。
私が目を覚ましたとき、見えなかっただけで私の隣にはきっと……
見えなくてよかった、見えないほうがよかった。

今でも夜中にふと目が覚めてしまうときはある。
だけど時間を確認したりはしないし、自分がなぜ起きてしまったのかは、考えない
ようにしている。
寝るときは豆電球も消して真っ暗にしている。
暗闇よりも怖いものがあるよな。暗ければ何も見えないかもしれないけど、
明かりがあれば何かみえてしまうかもしれない。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク