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【洒落怖】海釣りをしていた時の話。一緒に行った友達が突然いなくなってしまった

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930: 本当にあった怖い名無し 2009/06/01(月) 13:26:39 ID:ck2qQJB+0
2年前の夏、俺と友人Aと2人関西某所にある、古びたホテルの
裏の海岸で釣りをしていた時の話。
夜釣りをするために、午後9時頃、そのホテルの裏のテトラポッド
に着いた。
酒好きのAはいつものようにソフトアルミ製のクーラーバッグに缶ビールを
詰めて持って来ていた。 釣りの準備がととのい糸を垂らすと、
早速Aは缶ビールを開けて飲みはじめた。
いつもの事で、止めても聞く男ではないので放っておいた。
釣りを始めて2時間以上経ったが、あたりがなく、波の音だけが
静かに聞こえていた。
海岸に弓なりに沿った道路の街灯が、遠くの砂浜を照らし出していた。
時間は午前0時を過ぎていた。
俺はぼんやり電気浮の赤い光を見ながら「今夜はだめだな」
とAに言ったが返事がなかった。 
辺りを見廻したがAがいない。
「どうせ立ち小便だろう」俺はそう思い、さほど気にもしなかった。
マナーの悪いAは、酔うと何処にでも小便をした。
以前他人の家のガレージに入り込み、小便をしているところを
その家の人に見つかり、警官まで来て大目玉を食らう騒ぎに
なったが、それでも同じ事を繰り返す、しょうもない男だった。
暫くしてもAが戻らないので少し気になり、俺はAを呼んだ。
やはり返事がない。 まさか海に落ちたのではないか、
俺は不安よりも苛立ちを感じ、Aの居た方へ向かおうとした、
その時、
背にしたホテルの脇の暗く細い道路の奥の方から人の声がした。
ホテルの窓には明かりが一つ灯っているだけで、辺りに人の気はいはないが、
波のさざめく音に混じって、確かに誰かの声が聞こえた。
俺は「Aか」と叫ぼうとしたが、声がかすれて出なかった。
暗い道を用心深くゆっくり歩いて、奥の声の方へと向かった。
奥へ進むと、人の声と動物の呻き声のようなものがした。

931: 本当にあった怖い名無し 2009/06/01(月) 13:29:23 ID:ck2qQJB+0

音のする方へ行き、僅かに届く遠い街灯の灯り中に、俺はそれを見た。
男が段ボール箱の中から小さな生き物の首を掴み上げ、ぶらぶらと
激しく揺すると、その生き物を力まかせに海に投げ込んだ。
投げ込むと又箱に手を入れ生き物を掴み、ぶるぶると揺すり、
海に放りこんだ。
その度に、小さな生き物の「ギャーッ」と言う断末魔の叫びが
俺の耳を切り裂いた。
俺にはその生き物が人間の赤ん坊にも見えた。
非常に痩せた背の高い年配の男は、俺に気付かず何度も繰り返し、
小さな生き物を海に投げた。 男はそのホテルの制服を着ていた。
俺はゆっくりと後ずさりし、その場から早く逃げたかった。
異常な光景を目の当たりにし、人か何か分からない生き物を
助けようとする勇気は出なかった。
その時、俺はいきなり誰かに肩を掴まれた。
それはAだった。「ここヤバいよ、早く逃げようっ」Aは荒い息で
そう言うと、俺の腕を掴んで引っ張った。
俺達は走った。
釣り道具をその場に残したまま走って車に戻り、古びたホテルを後にした。 
俺は車のルームミラーを見た。
男は両手をだらりと下げ、走り去る俺達を見ていた。
その両手はあの生き物の首を掴んでいた。
夜が明けて、俺達はその話を別の友人達に話した。
すると友人達は怪訝そうな顔をして、
「あのホテルなら1年前に潰れたよ。経営者は家族共々行方不明らしいよ。」
と言った。
その後俺達はその場所には二度と行かなかった。
そのホテルは廃墟になって、今でもそこにある。

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