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【洒落怖】単独登山を好む彼は、よく山中の無人駅や廃駅を宿にしていたらしい。 その夜も、ある単線の廃駅でまどろんでいたという。 真夜中を過ぎた頃、澄んだ音が聞こえて目が覚めた。

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294 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/01/31 00:17
友人の話。

単独登山を好む彼は、よく山中の無人駅や廃駅を宿にしていたらしい。
その夜も、ある単線の廃駅でまどろんでいたという。
真夜中を過ぎた頃、澄んだ音が聞こえて目が覚めた。
リン、という鈴の音だった。
しばらく耳を澄ませたが何も聞こえず、気のせいかと思い始めた時。

 リン、リン、リン、リン――

急に連続した鈴の音が、がらんとしたホームに響き出した。
身を硬くした彼は、向かいのホームの屋根上に誰かいることに気がついた。
長い髪の女が月を背にして、激しく頭を振っている。
頭を振るたび鈴の音がリンと響く。

凝視していた彼は、ふいに自分が間違えていることを悟った。
女は屋根の上に立っているのではなく、建物の裏側に立っていたのだ。
一体、何頭身あるのだろうか。
顔の大きさが普通なだけに、とんでもなく異様な感じを受ける。
やがて女の身体はぐっとしなり、彼の目の前まで顔を突き出してきた。
目に瞳孔はなく、口が耳まで裂けていた。

彼はそこで失神したらしい。
目を覚ました時は、すでに夜が明けていた。
前夜の出来事を思い出させるものは、何も残っていなかったそうだ。

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『【洒落怖】単独登山を好む彼は、よく山中の無人駅や廃駅を宿にしていたらしい。 その夜も、ある単線の廃駅でまどろんでいたという。 真夜中を過ぎた頃、澄んだ音が聞こえて目が覚めた。』へのコメント

  1. 名前:匿名 投稿日:2017/11/05(日) 12:58:53 ID:a9abed516 返信

    また、気絶すると赦してくれる優しい怪異様か。