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祖父と師匠

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701 :師匠と八番目の弟子 ◆JuhF/R5.eU:2010/03/12(金) 09:32:00 ID:1bk4myGcO
上にコテハンつけ忘れた…orz

私の今は亡き祖父と師匠について


師匠は始めの頃、見てもいない、家族しか写真のないような、祖父の体格、人柄、顔が誰に似てるか、など当ててみせました。
何故分かるのか、と聞いてみれば、あれ(棚の上の大きなぬいぐるみを指し)に憑いてるぞ、見てみろというのです。
私が言われた通りに見ていると、おじいちゃん、いました…
ぬいぐるみの中の祖父は、あぐらかいて悠々と座ってました。
その後、ちょくちょく祖父は出てきて、一喝したり、私達を守ってくれました。
そんなとき、ある日師匠が不思議な事をいうのです。
『お前のじいさんって、十年前、お前の住んでいる県一番の繁華街(その時は地名をいいました。~神という所)にちょくちょく呑みに来てたろ』
絶句しました。十年前、祖母や叔父さん達が、祖父をその繁華街までしばしば呑みにいき、捜索しに行く事がしばしばあったので…
ちなみに祖父は呑みに行きますが、キャバクラなどで女に入れあげたり、浮気するような人間でなく、仕事一徹で呑む時は仲間と盛り上げるために使うような方でした。
あと、この地方ではそこそこ有名、というかマニア的な人気を持つ食品会社の創立者です。
『お前のじいさん、お前の事心配してるからいるみたいだ』
そういえば晩年は私と母の心配ばかりしていました。
まだ心配しているのか…と思うと、胸が熱くなりました。
702 :師匠と八番目の弟子 ◆JuhF/R5.eU:2010/03/12(金) 10:01:01 ID:1bk4myGcO
なぜ繁華街に呑みに行っていた事を知っているのか、師匠に聞きました。不思議で仕方なかったのです。
師匠曰く、
『十年前、俺はその繁華街で屋台をやっていた。そこにお前のじいさんがきて、仲間でわいわい呑みにきていたのよ、で、じいさんが私は~という食品を作っていて、社長なんだとか言ってたし、ものすごく良い言葉を言われたから、その言葉が心に響いて印象に残った。』
祖父の知らない一面を知りました。祖父は滅多に怒らない人で、寛大な人だとは思っていたけど…
で、師匠が私の知らない事を語り始めました。
『お前のじいさんが~という食品を作れたのは、横浜のあるお店に作り方のヒントを聞きに来たからだとも言ってたな』
また、
『嘘だと思えば調べてみろ、中国にその食品のルーツがあるから』とも言われました。
調べました。確かに中国にその食品のルーツがありました。
祖父はこの地方で有名な、ある独特な食品を開発し、作り方をライバル会社にも教え、広めた人です。
まぁライバル会社の方が売り上げも知名度も、この地方ではトップになってしまいましたが…
祖父は自分の利益より、みんなにその食品を食べてもらいたかったのでしょう。例えライバル会社にシェアを抜かれるとしても。
祖父は自分の利益より人の幸せを願う方でした。
師匠により、私は祖父の知らない一面を知りました。
祖父がまだ生きていたら…と思う事はあります。
ですが、まだ祖父が見守っているのか、と思うと、胸が熱くなりました。早く祖父を安心させなければ、とも思います。


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