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【洒落怖】ボロ市の露天で彼女が買った木彫りの猿人形。彼女は人形に話しかけるほど気に入っていた。「何で人形と話をしているんだ?」 「この子、よく夢に出てくるんだよ」

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492: 本当にあった怖い名無し 2015/03/25(水) 19:33:38.87 ID:fxhF7edp0
大学時代、当時同棲していた彼女とボロ市に行った
ボロ市とは大きな蚤の市が開かれるお祭りだ

ある露店で、彼女は何かを見つけた
「かわいい~」
見てみると、それは木彫りの人形だ
頭が大きいサルみたいな形で、変な人形だった
お世辞にもかわいいと言える代物ではなかった

ごちゃごちゃと雑貨が置かれている露店の中から
彼女は一目で人形を見つけ出し、手に取って眺め始めた
「ねえ!これ絶対買う!」
目を輝かせ人形を眺めながら、彼女はそう言った
俺は妙な買物だと思ったが……彼女は人形を買って持ち帰った

493: 本当にあった怖い名無し 2015/03/25(水) 19:35:54.48 ID:fxhF7edp0
彼女は人形を家に持ち帰ると、空いている棚に飾った
最初のうちは毎日眺めているだけだったが
しばらくすると、人形に語りかけるようになった
そんなにその人形が気に入っているのか?
俺は不思議そうに眺めていた

バイト先から帰ったとき
ひとりでアパートにいた彼女が人形と話をしていた
流石に少し気味が悪くなった
「何で人形と話をしているんだ?」
「この子、よく夢に出てくるんだよ」
彼女が言うには、最近、人形が夢に出てくるそうだ
人形の前に15歳位の女の子が現れて、夢の中で友達になったという
女の子は何も言わないが、いつも寂しそうにしていた
そういうわけで、何気なく人形と話し始めたそうだ
不思議なことに、彼女が人形に話しかけると
その女の子は夢の中でニコニコしているのだという

「へえ、不思議な人形だな」
「でしょ?」
「ちょっと俺にも見せてくれよ」
そう言いながら人形を手に取ろうとしたとき
「さわるな!」
彼女は劣化のごとく怒り大声で怒鳴った
そのときの表情は、俺が見たことのない怒りに満ちた顔だった
それ以来、俺は人形について干渉しなくなった

494: 本当にあった怖い名無し 2015/03/25(水) 19:37:00.23 ID:fxhF7edp0
彼女の行動は段々エスカレートしていった
ひとりで居るときは、TVも音楽もつけずに人形と話しているようだった
人形に御供え物を置くようになり、人形の前に果物や菓子が置かれた
人形の置いてある棚は祭壇みたいになっていた
傍からみていると、かなりおかしい状況だ

そんな状況が続く中、大学のサークルの友人達がうちに遊びに来た
やはり人形が目立ったようで、友人達は人形について聞いてきた
「何なのこの人形?」
「何でこんなブサイクな人形を可愛がるんだろうね?」
口々に疑問を言ってくる友人達
そんなことは俺が聞きたいくらいだと思った

「あー、たぶんだけど、これはボルネオのダヤクの人形ですね」
サークルにいた後輩の女子が口を開いた
その子は、専攻の関係で海外の民俗学とか伝承に詳しい
個人的にもアジア雑貨とかエスニック物が好きな子で
ヒッピーみたいな格好をしていた風変わりな女子だ

「へえ、流石にこういうのに詳しいね」
「これは何に使う人形なんだい?」
俺はその子に聞いてみた

495: 本当にあった怖い名無し 2015/03/25(水) 19:41:09.57 ID:fxhF7edp0
「これはですね、死霊を込めて御守りに使う人形ですよ」
「人が死んだとき、木彫りの人形に魂を込めて安置するのですね」
その話を聞いて俺は寒気がした

一緒に住んでる間中、彼http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1424959780/女と人形の交流は続いた
祭壇は玩具やロウソクまで置かれるようになり
人形の周りは御供え物で埋まってしまった
人形を食い入る様に眺めながら話しかける彼女は
かなり気味が悪かった
まるで人形に魅入られてしまっているようだった

大学を卒業した後
就職の関係で彼女とは離れ離れになってしまった
遠距離恋愛は続かない物で、関係は自然消滅してしまった
だから、今は彼女がどうしているか分からない
ただ、引っ越しの際は人形を持って行ったようだ…
彼女と人形の関係は、おそらく今も続いているだろう


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