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親友との別れ

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死ぬ程洒落にならない話を集めてみない? PART6!
358 名前:POOF 投稿日:2001/07/11(水) 03:49
友人から聞いた話です。


友人(以下K太とします)が高校一年の頃、
クラスに好きな女の子が出来たそうです。
しかし、間の悪い事にK太の親友Tも彼女を好きになり、
所謂三角関係というものが、繰り広げられたそうです。
といっても、それは「彼女がどっちを選んでも恨みっこ無しな!」と
いう、割と爽やかなものだったそうで、側から見るとそれは、
当時流行っていた“ドリカム状態”とでも言うべきものだったらしいです。
そんな膠着状態(ワラ のまま、季節は夏に突入しました。
その頃K太は、バイト先の一つ上の女の子と仲良くなり、
付き合う事になりました。そしてTや彼女(同級生の方)と四人で
Wデートの様に海や遊園地に行ったりする様になりました。
そこでK太とK太の彼女は、Tと彼女をくっ付けようという事になり
元々K太をやや差し置いて意識し合っていた二人は
めでたく付き合う事になりました。Tは照れながらもK太に何度も
礼を言ったらしいです。そして本当の意味でのWデートの一発目は
秩父だか何処かその辺りでの(ゴメンナサイ。一寸失念)バーベキュー
だったそうです。Tは幸せペナルティーとして(ワラ 一番重い荷物を
持たされましたが、(全員高校生なので、電車で行ったそうです)
終始笑顔を絶やさず、彼女も嬉しそうで、とても楽しい一日だったそうです。
しかし四人のWデートはこの日が最初で最後となりました。
359 名前:POOF 投稿日:2001/07/11(水) 03:50
Tが電車にはねられ亡くなったのです。
彼等の高校のあった街は、JRと私鉄が同じ駅を共有していて線路が
何本もあり、しかも回送の電車とかが駅付近の踏切に止まっていたりして
見通しも悪く、一度踏切が降りるとなかなか開かないんです。
Tはその日部活で学校へ向かったんですが、おそらく踏切でつかまり、
急いでいたので踏切を乗り越えて渡ろうとし、死角から来た電車に
はねられたのだろうとの事でした。K太は呆然としてとにかくTの彼女に
電話したそうです。でも泣きじゃくる彼女にかける言葉も無く、K太に
したところで親友を亡くした訳で、まだ高校生だったK太に他人の事
まで思いやれる余裕も無く、それからお通夜の日までTの彼女には
連絡しなかったそうです。
お通夜の日・・・まだ夏休みだったのですが、クラスのほとんどが出席し
先生達も駆けつけ、涙の中執り行なわれたそうです。
もちろんK太も出席しました。Tの彼女はもう泣いては居ず、ただ
ぼ~っと座っていたそうです。
「無理も無いか・・・付き合い始めたばっかりの一番楽しい時期だったもんな・・・。」
とK太は思い、ただ黙って彼女のところに行き、隣に座りました。
彼女はチラッとK太を見て、それから肩が震え出しました。
K太は黙って肩を抱いてあげるのが精一杯だったそうです。
360 名前:POOF 投稿日:2001/07/11(水) 03:51
やがて献花の時間がやってきて、友達や先生が次々に立ち上がり、白い花を
棺の中のTに手向け始めました。K太も彼女を支えながら献花の列に
並びました。そして、彼女の番が来て彼女はTの棺に花と手紙を入れ、
じっと顔を見つめ、席に戻りました。次はK太の番です。
Tは電車事故で死んだ為、K太はある程度の覚悟はして、Tと対面しました。
しかし、電車が駅に入る為速度を落としていたからか、Tはバラバラに
ならず、五体満足?で横たわっていました。顔も傷は無くきれいでした。
そう、そこにいるのは生前と変わらぬTに思えたそうです。それを見てK太は
急に涙が溢れてきて止まらなくなったそうです。
「T・・・!」
「T・・・!」
「彼女や俺を残して死にやがって・・・!」
「返事しろよ・・・!」
「オマエ、まるで生きてるみたいなのに・・・!」
・・・・
・・・・
・・・・ん?
生きてる・・・みたい・・・?
K太ははっと気付いてTの顔を見ました。
361 名前:POOF 投稿日:2001/07/11(水) 03:52
そうです。いままで興奮して気付かなかったけれど、
目が開いてる・・・!Tの目が開いてるのです。
そして、K太をじっと見詰めているのです。
といっても生き返った訳ではなく、ただTの目が開き、焦点がピタリと
K太に合っているのです。
不思議に思いながらも後が並んでるので、K太は棺を後にしました。
K太は実はお通夜や葬式に出た事が無かった為、そういうものなのか、と
一瞬思いかけたそうですが、流石におかしいと思い、Tの彼女に聞くのも
憚られるので、献花の終わった友達をつかまえて聞いてみたそうです。
「あのさ、T、目開けてたけどなんでだろうな?」
すると友達は怪訝な顔で言ったそうです。
「お前何言ってんだ?目なんか開いてね‐よ!」
「いや、だって現に開いてたぜ?」
「閉じてたって!」
するとこの話を聞いていた他の友達が言いました。
「Tは電車の事故で死んだろ?それって変死扱いになるから司法解剖
しなきゃいけないんだよ。それで終わると体の穴には詰め物をして
そして・・・目と口は縫い付けるんだよ・・・。だから・・・」
何時の間にか献花は終わっていましたが、K太はダッシュで棺まで戻り、
もう一度だけ、とお願いしてTの顔を見せてもらったそうです。
そこには、鼻と耳に白い詰め物をし、口と目を黒い糸で縫い合わせたTが
静かに眠っていたそうです。

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