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【信じようと、信じまいと】空を見上げる浮浪者

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photo credit: Along the River via photopin (license)
67 名前:クラウド ◆7tswvm0SOw 投稿日:2005/06/10(金) 23:05:30 ID:vmVsNtyE0
信じようと、信じまいと―

1992年、ロサンゼルス行き725便、離陸中の旅客機で混乱が沸き上がった。
席の一角を占めていた数十人の客の一団が、飛行中忽然と消えてしまったのだ。
そう広くない機内を必死に探す客室乗務員たちは、消えた乗客の席にメモが置いてあるのを見つけた。
それにはこう書かれていた。
「自分たちで行った方が速いので途中で降りさせていただきます。」

信じようと、信じまいと―

68 名前:クラウド ◆7tswvm0SOw 投稿日:2005/06/10(金) 23:06:56 ID:vmVsNtyE0
信じようと、信じまいと―

ベルギー、ラーキンソン地方の広い草原の上の道で、シェリーは一人車を走らせていた。
窓を開けて青色の風を楽しんでいると、突如、「危ない!」という叫び声が轟いた。
シェリーはとっさに急ブレーキをかける。その瞬間、一瞬後に車を走らせていたはずの場所に巨大な鉄柱が深々と突き刺さった。
シェリーはあわてて外に出て周りを見渡した。しかしそこには、草原と、のしかかる青空以外何もなかった。
彼女は何に巻き込まれたのだろうか。

信じようと、信じまいと―

69 名前:クラウド ◆7tswvm0SOw 投稿日:2005/06/10(金) 23:14:23 ID:vmVsNtyE0
信じようと、信じまいと―

曇天の空の下、浮浪者のマーテルは空を見上げていて奇妙な点に気が付いた。
雲の天井の一部分が、まるで意志があるかのごとく不自然にうごめいているのだ。
マーテルがそれに気付くと同時に、雲は信じられない速度で動き、空の向こうへ消えていった。
その雲の動いた軌跡からは、清々しい青空が顔を覗かせてていた。

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