「 なつのさんシリーズ 」一覧

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【ホラーテラー】おいぼ岩【なつのさんシリーズ11】

時刻は夜十時を幾分か過ぎた、とある冬の日のこと。 僕を含めて三人が乗った車は、真夜中の国道を平均時速80キロくらいで、潮の香りを辿りつつ海へと向かっていた。 僕が住む街から車で二時間ほど走ると、太平洋を臨む道に出る。 その道をしばらく西に進むと、海岸線沿...

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【ホラーテラー】狐狗狸さん【なつのさんシリーズ10】

季節は秋で、当時僕は大学一回生だった。 長い長い夏休みが終わって数週間が過ぎ、ようやく休みボケも回復してきたとある日のこと。 時刻は昼過ぎ一時前。友人のKから『面白いもん手に入れたから来いよ』 と電話があり、 大学は休みの日でヒマだった僕は、深く考え...

【ホラーテラー】公衆電話の夜【なつのさんシリーズ8】

【ホラーテラー】公衆電話の夜【なつのさんシリーズ8】

ことの始まりは、ある夏の夜。深夜十一時を過ぎた頃に突然来た、友人Kからの一通のメールだった。 ――これから電話来ると思うけど。それ、俺だから―― 僕はその時、自宅のベッドの上で大学の図書館から借りてきた本を読んでいた。 Kがこんな時間に電話してくるこ...

【ホラーテラー】道連れ岬【なつのさんシリーズ7】

【ホラーテラー】道連れ岬【なつのさんシリーズ7】

深夜十一時。僕とSとKの三人はその夜、地元では有名なとある自殺スポットに来ていた。 僕らの住む町から二時間ほど車を走らせると太平洋に出る。 そこから海岸沿いの道を少し走ると、 ちょうどカーブのところでガードレールが途切れていて、崖が海に向かってぐんと...

【ホラーテラー】あんたがたどこさ【なつのさんシリーズ6】

【ホラーテラー】あんたがたどこさ【なつのさんシリーズ6】

深夜十一時。僕と友人のKは、今はもう使われていないとある山奥の小学校にいた。 校庭。グランドには雑草が生え、赤錆びた鉄棒やジャングルジム、シーソー。 現在は危険というレッテルを貼られた回転塔もあった。 僕とKはこの小学校に肝試しに来たのだった。 本当は...

【ホラーテラー】吊る這う轢かれる【なつのさんシリーズ5】

【ホラーテラー】吊る這う轢かれる【なつのさんシリーズ5】

それは蛙とコオロギの鳴き声が響く、夏もおわりかけたある夜の出来事だった。 「……この家だってよ。出るって有名な家」 僕とKはその二階建ての一軒家を、周りをぐるりと囲む塀の外から眺めていた。 風は存外に冷たく、そういう季節はもう過ぎたのだと感じる。 ...

【ホラーテラー】クモの糸【なつのさんシリーズ4】

【ホラーテラー】クモの糸【なつのさんシリーズ4】

僕が小学校低学年の頃の話だ。 学校も終わり、僕は一人帰り道を歩いていた。 そして、ふとした何気ない思い付きから、今日は別のルートで家まで帰ろうと決めた。 いつもは使わない、人通りの少ない山沿いの道。 家までは大分遠回りだけど、僕は随分楽しげに歩...

【ホラーテラー】首あり地蔵【なつのさんシリーズ3】

【ホラーテラー】首あり地蔵【なつのさんシリーズ3】

「なあ、お前ら『首あり地蔵』って知ってるか?」 数年前の話になる。僕らは当時大学三年生だった。季節は夏。大学の食堂で三人、昼飯を食べていた時だ。 怪談好きなKが、雑談のふとした合間に話しだしたのが、そもそもの始まりだった。 「首あり地蔵ってお前、そり...

【ホラーテラー】夜泣き峠【なつのさんシリーズ2】

【ホラーテラー】夜泣き峠【なつのさんシリーズ2】

その峠は『夜泣き峠』と呼ばれていた。 僕の住んでいる地域では有名な心霊スポットで、 この峠の正式な名称は知らなくても、『夜泣き峠』と言えば地元の人間なら誰でも知っているようだ。 その日の夜、十一時ごろ。僕は友人のKとSと三人で、その問題の峠に向か...

【ホラーテラー】ウサギ穴【なつのさんシリーズ1】

【ホラーテラー】ウサギ穴【なつのさんシリーズ1】

小学校の頃、僕の通っていた学校の裏には小さな山があって、みんなからは普通に裏山と呼ばれていた。 小学校は三階建てだったのだけれど、裏山はその小学校の二倍程度の高さしか無かった。 学校側から裏山を上って反対側に降りると、細い県道に出る。 学校の規則で、...

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